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〔千葉医学 ㈲㤭㈴0 ㄹ㜷䨠 悪性新生物死亡率に見られる地理的変異の分析 一部位別死亡率聞の相関について 村田 議己* 田中 昇⨪ 豆王本⨀ 䤽l 福間誠 嶋村欣 ⢏몘a5 7日受付) まとめ 千葉県内ならびに全国に, 悪性新生物死亡率に関して地理的変異の存在することが知られて いる。 この変異に内在する主要な要因を検出する目的で, 部位別男女別標準化死亡比聞の相関 を調べ,またそれを用いて主成分分析を試みた。 まず相関係数については,曹がん男女間,肺がん男女間,食道⢏霩ー胃⢒権聞の正相関な ど少数の例を除いて, 一般に県内と全国との聞に一致点が少なかった。 それにもかかわらず, 主成分分析の結果, 県内ならびに全国における地理的変異に共通の要素が認められた。 すなわ ち, 県内変異に関する第 1 主成分は,肺がんと乳がんがプラスに,胃がん,食道がん⢏霩 ,子 宮がんがマイナスに寄与していることから, 都都の差を表わす因子であると考えられる。全国 変異についての第 4 主成分がこれに類似しているので, やはり都部の差による因子であろうと 考えられる。 つぎに, 県内変異に関する第 2 主成分は,大部分のがんがプラスに寄与し,しか も男でそれが著しいので, この因子はほとんどあらゆる種類のがんを増加させ, 特に男に強く 働くようなものであろうと考えられる。類似の因子が全国変異の場合にも, 3 主成分として 認められる。この他, 全国の場合には,東日本に食道,乳がんが好発し, 西日本に肝,子宮が んが好発するという,一種の地理的傾斜が認められる。 䭥祷潲摳㨠 がん死亡率,地理的変異,部位間相関,主成分分析 がんの疫学的研究において,地理的変異の存在を明ら が同様の市郡別地図を作成して,詳細な地域集積性の発 かにし,それを分析することは,ひとつの有用な方法で 見と分析に努めている。 ある。既に国際的には,瀬木らㄩのまとめた各国の死亡 村田らのは,千葉県内における保健所管内別がん死亡 率の比較, 䑯汬 の擢患率のデータが分析せられて, の比較を,標準化死亡比⢌ꞕ붋쾂첎肖厗Ꚃꂂ쒂춂 各国におけるがんの種類の特徴が知られているへまた 推定された期待死亡数と死亡実数との比⦂炂ꊂ쒌沒「 一国内の地理的変異については,死亡統計を用いて,ア し,県内においても地理的変異の大きいことを確かめ メリカでは 䱩汩敮晥汤 が州別, 日本では瀬木ら た。特に千葉県内を野田から始まって内湾ぞいに南下 が県別の変異を明らかにし, 例えば緯度と皮膚がんとの し,房州突端から外洋ぞいに北上して,佐倉に至るとい ⢈ の相関, 日本における胃がんの好発地域などがみ う環状の配列にしたところ,部位毎に一種の傾斜, しか つけられた。 さらに進んでアメリカでは 䡯潶敲 らの もこの順序に一方向的傾斜ではなく,サイクリックな傾 が全国郡別のがん死亡地図を作成し,日本で、は瀬木ら 向が認められた。この地理的変異は自然の地理的条件に 本放射線医学総合研究所 料千葉県がんセンター 䵏呏䤠 䵕剁 T A 乏䉏剕 T 䅎䅋A 䭉义䍈䤠 午䥍䅍啒䄠 慮捬 卅䥇传 䙕䭕䵁㨠 䝥潧牡灨楣 噡物慴楯渠 楮 䍡湣敲 䵯牴慬楴礠 楮 䍨楢愠 偲敦散瑵牥. 一一䍯牲敬慴楯n 扥瑷敥渠 敲敮t 䍡湣敲献 乡瑩潮慬 䥮獴楴畴攠 潦 剡捬楯汯杩捡氠 卣楥湣敳 䍨楢愠 ㈸〮 キ申 䍨楢愠 䍡湣敲 Center 䍨楢愠 ㈸〮 剥捥楶敤 景爠 灵扬楣慴楯n 㩲⸮在慹7 ㄹ㜷⸠

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〔千葉医学� 53,229-240,1977J

悪性新生物死亡率に見られる地理的変異の分析

一部位別死亡率聞の相関について

村田 議己* 田中 昇**

豆王本*� I=l福間誠** 嶋村欣�

(昭和52年� 5月� 7日受付)

まとめ

千葉県内ならびに全国に, 悪性新生物死亡率に関して地理的変異の存在することが知られて

いる。 この変異に内在する主要な要因を検出する目的で, 部位別男女別標準化死亡比聞の相関

を調べ,またそれを用いて主成分分析を試みた。

まず相関係数については,曹がん男女間,肺がん男女間,食道(女)ー胃(男)聞の正相関な

ど少数の例を除いて, 一般に県内と全国との聞に一致点が少なかった。 それにもかかわらず,

主成分分析の結果, 県内ならびに全国における地理的変異に共通の要素が認められた。 すなわ

ち, 県内変異に関する第� 1主成分は,肺がんと乳がんがプラスに,胃がん,食道がん(女),子

宮がんがマイナスに寄与していることから, 都都の差を表わす因子であると考えられる。全国

変異についての第� 4主成分がこれに類似しているので, やはり都部の差による因子であろうと

考えられる。 つぎに, 県内変異に関する第� 2主成分は,大部分のがんがプラスに寄与し,しか

も男でそれが著しいので, この因子はほとんどあらゆる種類のがんを増加させ, 特に男に強く

働くようなものであろうと考えられる。類似の因子が全国変異の場合にも, 第3主成分として

認められる。この他, 全国の場合には,東日本に食道,乳がんが好発し, 西日本に肝,子宮が

んが好発するという,一種の地理的傾斜が認められる。�

Keywords: がん死亡率,地理的変異,部位間相関,主成分分析

がんの疫学的研究において,地理的変異の存在を明ら が同様の市郡別地図を作成して,詳細な地域集積性の発

かにし,それを分析することは,ひとつの有用な方法で 見と分析に努めている。

ある。既に国際的には,瀬木ら1)のまとめた各国の死亡 村田らのは,千葉県内における保健所管内別がん死亡

率の比較,� Dollら2)の擢患率のデータが分析せられて, の比較を,標準化死亡比(県平均の死亡率をあてはめて

各国におけるがんの種類の特徴が知られているへまた 推定された期待死亡数と死亡実数との比)を用いて検討

一国内の地理的変異については,死亡統計を用いて,ア し,県内においても地理的変異の大きいことを確かめ

メリカでは� Lilienfeldら4)が州別, 日本では瀬木ら5) た。特に千葉県内を野田から始まって内湾ぞいに南下

が県別の変異を明らかにし, 例えば緯度と皮膚がんとの し,房州突端から外洋ぞいに北上して,佐倉に至るとい

(一)の相関, 日本における胃がんの好発地域などがみ う環状の配列にしたところ,部位毎に一種の傾斜, しか

つけられた。 さらに進んでアメリカでは� Hooverらの もこの順序に一方向的傾斜ではなく,サイクリックな傾

が全国郡別のがん死亡地図を作成し,日本で、は瀬木ら 7) 向が認められた。この地理的変異は自然の地理的条件に�

本放射線医学総合研究所 料千葉県がんセンター

MOTOI MURA TA,NOBORU TANAKA,KINICHI SHIMAMURA ancl SEIGO FUKUMA: Geographic

Variation in Cancer Mortality in Chiba Prefecture.一一Correlationbetween Di旺erentCancers. 半� NationalInstitute of Racliological Sciences,Chiba 280.

キ申� Chiba Cancer Center,Chiba 280. Received for publication,:r..在ay7,1977.

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230 村田紀・田中昇・嶋村欣一・福間誠吾

寄るものではなく,多分に社会的地理の影響によるもの

と推察される。著者らは最近10-20年間における千葉県

の急激な工業化,都市化による人口流入,生活習慣なら

びに生活環境の変化が主要な原因ではないかと推測して

いるが,勿論それのみではなく,他にも種々の要因がひ

そんでいるはずである。

上述のような仮説に立ってさらに詳細な疫学的分析と

検討を加えるに当って二つの方向がある。ひとつは特徴

ある地区を選定して,その地域の調査活動を行い,原因

を究明すること。他のひとつはあくまで県全体を見て,

そこに総合的な何らかの傾向を見出す方法である。本論

文では後者の立場から,男女別部位別死亡率にみられる

変異の聞の相関を分析した結果を記載する。既に諸外国

においても,乳がんと子宮がんとの負の相関,肺がんと

謄ぞうがんとの急激な平行的増加など,種々の興味ある

相関関係が見出されている。果して県内においても同様

な傾向が認められるであろうか。そして得られた相関関

係は千葉県に特徴的なものか,全国的な傾向と一致する

ものかどうか。また各部位毎の変異を総合した何らかの

ベクトノレ量によって地域特性が表わせるであろうか。本

論文では以上のような諸点を検討した。

研究方法

用いた資料は,千葉県内に関しては村田8)らの部位別

男女別19保健所管区別標準化死亡比(昭和44-48年平均)

であり,全国に関しては瀬木9)の部位別男女別46都道府

県別標準化死亡比(昭和44-46年平均)である。後者に

は前者よりも多くの部位についてのデータが与えられて

いるが,ここでは県内と全国をそろえるために,食道

(男,女),胃(男,女),肝(男,女),醇(男,女),

肺(男,女),乳房(女),子宮,白血病(男,女)および

全部位(男,女)の16種類に限って用いた。また標準化

死亡比を計算した際の基準は,県内の場合には県平均死

亡率,全国の場合には全国平均死亡率である。

まず,千葉県内ならびに全国の男女別部位別標準化死

亡比� (16種類)聞のあらゆる組合わせの相関係数を計算

した。この相関係数行列のうち,男の全部位と女の全部

位の行と列を除いた残り全ての組合わせ� (14X14)の相

関係数行列を用いて主成分分析を行なった。主成分分析

の方法および、意味づけについては奥野ら10)に詳しく記さ

れているが,ここでも簡単な説明をしておこう。

がん死亡に関する各地区の総合的特徴を知りたい時,

最も単純には各地区の部位別死亡率を列記する方法があ

る。例えば地区7では食道,胃,肝,子宮がんが低率で

あるが,肺,乳がんは高率であるという記述がそれであ

る。主成分分析法では,� 14種の特性値の相関関係から数

個の主要な指標となる要素をとり出し,その数個の要素

によって各地区の特徴を判定しようとするものである。

まず上述の相関係数行列から,固有値(ん� i=1-14)

と固有ベクトル(lij,i,j=1-14) を計算した。 これに

は放射線医学総合研究所の電子計算機� TOSBAC・3400

とそのサブルーチン� EIGEN01 (ヤコビ法)を用いた。

んの大きい� i列より,固有ベクトノレ列(lij, j=1-14)

をとり,これに標準偏差� (Sj) で標準化したもとの特性

値即ち死亡比� (Xj (k),k=地区番号)を乗じた積和� ZI

(k)が主成分の値である。�

14 ZI (k)= I:lii'Xj(k)/Si (1= 1,2,3, ・・・・)

こうして得られた主成分値と, もとの特性値(即ち死亡

比)との問の相関� (rj,j=1-4)は�

rj=lwYヲ了

で与えられる。これを因子負荷量という。固有値� Aは

その主成分の重要さの程度を表わしており,ゐの大き�

主成分と呼ぶ。それら主成分は2主成分,第1買に第)1い

理論的に無相関である。主成分は実用上いくつまで意味

があるかについては, 累積寄与率� (=2:AI/14)が60-

80%になることが目安とされている。本分析においては

県内,全国いずれの場合にも第4主成分まで計算した。

研究成績�

(1) 相関行列:

千葉県内ならびに全国における,男女別部位別死亡比

間の相関係数が表� 1と表� 2に示されている。県内におい

ては自由度17であるから� 1%水準で、有意な値は� 0.575以

上,� 5%水準で有意な値は� 0.456以上であり,各々

木宇印,叩Hが附されている。 また統計的に有意で、はない

が,仮に� 0.4以上の値にはO印を附しておいた。全国の

場合には,自由度44であるから,� 1%水準,� 5%水準は

各々 � 0.396,0.291であり, 同様に星印がつけられてい

る。

表� 1と表� 2の比較において気付く点を要約すると� 第p

lに全国においては,同一部位の男女間の相関が(白血

病を除いて)高く,データの信頼性をうかがわせる。第�

2に県内と全国とで相関関係の一致する組合わせは,胃

がん男女間,肺がん男女間,胃(男)ー食道(女)の正相

関のみであり,正負の符号が逆になっている例も少なく

ない。第� 3に県内に特殊な例は勝(男)一胃(男,女)な

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表1.千葉県内19保健所管区における,部位別悪性新生物標準化死亡比問の相関係数

男 女

食道 胃 肝 』芋 肺 白血病 全部位 食道 胃 肝� 1草 肺 白血病 乳房 子宮

全 部位�

食� i草�

胃�

月F

』苧�

)jiii

白血病�

.4510 .462*

.112

.229

.335

.343

.472* .4330

.292 .194

.4010 - .296

.092 .105

.133

.295

.306

.027

.162

.254

.270

.377

.213

.4230

.258

.190

一.115

.368

.181 .481* .320

-.304 .122 .225

.4400 .780料� .391

ー� .362 .172 .303

.210 .594'ド*� .072

一.334 ー� .140 ー� .101

.023 .264 ー� .258

.109 .182 -.384

一.078 -.021 一.205

.000 -.430 .122

-.026 -.017 一.134

.233 一.010 .096

一.41r .497ヰー� .4440

ー� .225 .222 -.009

.120

.381

ー� .328

.393

-.097

.337

.397

.198

-.310

.265

一.055

.177

一.273

一.101

女�

全部位� l

食� 3日4戸ヰ�

胃�

月干�

1平�

Jli!i

白血病

手L 民

.378 .527* .486ネ�

.351 .317

.336

.290 .288 .385

.128 一.108 .130

.111 一.055 .230

.345 .179 ー� .072

.082 .213

一.092

-.034

ー� .4530

-.390

一.324

一.4020

.201

一.244

.284

.287

.282

.061

.158

一.019

.578本*

一.090

如、南準除審制円 ω官

ーすが同居届き槻加 δめい一司

Fn

F

ωω

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NUN

表 2.全国46都道府県における,部位別悪性新生物標準化死亡比聞の相関係数

食道 胃 肝 醇 月市 白血病

.441 ** .790** .245 .186 .426ネ* .244全 部位

.277 一.186 一.025 .130 .072食 道

全部位 食道 胃 肝 醇 月市 白血病 乳房 子宮

.769**

.155

.385*ネ

.729ヰキ

.585キ* .172

.013 -.114

.191

.015

.223

.283

.103

.119

.108 .115

.301* -.238

.778** .367料 .880**ー .016 .145 一.014 .034 .174 -.160 胃 一.154 .025一.008 一.043

男 肝

1辛

n~i

白血病

全部位

一.173 .242 .196

.218 .328*

.115

ヰ� 首・�

判・轟今津�

E.196 -.126 -. 115 .800林ー .086 .063 .048 一.360* .568

.012 -.142 一.128 一.283 .595林 .218 .341* .089 一.143 EnT

.211 .145 ー .094 一.043 .123 .328ネー .141 .164 .389*キ

一.074 ー .144 ー .164 一.021 .142 .125 .184 一.303 .020

.280 .826*牢 .241 .169 .225 .098 .306ネ .204

食 道

肝女

日草

目市

白血病

手L 房

.202 一.084 .026 .161 .031 .324ヰー .179

.068 .044 一.132 一.042 .139 ー .090

一.210 一.104 .004 一.330* .299*

.001 .444*キ .321* -.299事

一.068 .347本 .104

.117 -.178

一.229

・前湿器取

l

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233 感性新生物死亡率に見られる地理的変異.の分析�

.千葉県保健所管区ならびに全国都道府県の番号I1 |女

l2

oa

圃噛

自民肝,� -4食�

0路�

;J-Zl・ー 之3

ち。.白

O lll'

。臼。乳

間� 2.千葉県内悪性新生物死亡率に閲する主成分分析。� Zl-Z4は得られた第� 1-4主成分であり,この図は各主成分に対して, それを構成している特性値

(部位別がん死亡率)の寄与の程度(因子負荷量と呼ばれる)を表わしてい

る。円は寄与 ~100% の位置を示し,この円に近 L 、ほど,寄与の程度が高い

らびに白血病(女)一子宮がんの正相関である。また統計 (2) 主成分分析:

的に有意ではないが,食道がん男女聞に負の相関傾向が 図2には千葉県内についての,第� 1-4主成分ともと

認められる。これらの特殊な例については,県内と全国 の特性値(部位別男女別死亡比)との聞の相関(因子負

とで疫学的要因が異っている事も考えられるが,あるい 荷量)が示されている。特性値の占める位置が半径1.0

は県内にみられた変異が一時的偶然的なものであったの の円周に近いほど,主成分に対して重要な寄与をしてお

かも知れない。� り,円の中心に近ければ,ほとんど寄与していないとい

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234 村田紀・田中昇・� 111島村欣一・福間誠吾

内需 ,

• 1.5-

臨� 0.5-1.5

図� -0ト� 0.5

巴・ 1.5~-0 ・ 5

口~ -1.5

図� 3.千葉県内� 19地区における第� 1-第4主成分� (Zl-Z4)の値の分布。例えば�

Zlは東京湾側で高い値を示し,大平洋側で低いことが明瞭である。� 5階級

の区分については特に意味はない

える。図� 3には千葉県内19地区の各々における第� 1-4 徴づけられる。

主成分の主成分値が示されている。 第� 3主成分� Z3に対しては,高い相関を示す特性値が

第� 1主成分� Zlに対して,胃(男,女),食道(女) なしまた図� 3においても,特徴的な地区の集中が見ら

が(ー)相関,肺(男,女),乳がんが(+)相関を示し れない。第4主成分� Z4に対しても肺(女)が高い相関

ているので,� Zlは都市型と農村型の差による変異を表 を示すのみで,恐らくる,� 24共,特殊な地域性を表わ

わす指標で、あろう。図� 3においても,外洋ぞいの地区12 す指標であろう。

-18の� Zl値は全て(一)の値である。 つぎ、に,全国についての主成分分析の結果が図� 5と図�

第2主成分� Z2に対しては,ほとんど大部分の特性値 6に示されている。図5は図� 2と同様, もとの特性値の

が(十)の側にあるので,みはあらゆる種類の悪性新 因子負荷量を表わしているが,まず気づくことは, どの

生物死亡率を高めるような何らかの要因による変異を表 図においても同一部位の男女が近接した位置を占めてい

わす指標であろう。ただ、し,ほとんどの部位で男の方に ることである。これは,県内の場合と異なり,男女同一

値が高くなっているので,その要因は女よりも男の方に 部位聞に正の相関があるためであろう。

強く働く,例えば職業,喫煙などのような,性差規定因 第� 1主成分� Zlに対しては,乳がん,食道(男,女)

子であるのかも知れない。� Z2値の高いし� 3,4,16, が(+)相関,肝(男,女),子宮がんが(ー)相関を示

17,18地区は全部位(男,女)の死亡率が高く,� 11,15 している。スコア散布図(図� 6) をみると,主成分値�

地区は特に低い。また主成分の組合わせによるスコア散 Zlは北海道,東北, 関東地域が(+)の側に, 九州全

布図である図� 4によれば,地理的に隣り合った数地区が 域と四国,中国の一部が(ー)の側にかたまっているの

散布図においても近い位置を占めている。例えば� 16,� で,� Z2は一種の全国的規模における地理的傾斜を表わ

17,18地区は胃(男,女), 1.倖(男)の好発地区, 12, す指標であろう。事実,東日本に食道,乳がんが多く,

13,14地区は白血病(女),子宮がんの好発地区として特 西日本に肝,子宮がんが多いことはよく知られている。

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235 悪性新生物死亡率に見られる地理的変異の分析�

~(・

74.7171 .6

1_14

5・� -8

e4. Z3 -2

-18 1f・15

-12

、9 8:3・10

-19

-1 _

・16

13

Z2

e4 3・� 1・�

16-

_18

-17

.6

-5

m 8 Z.

_12 7

.10 ・�

-13

_2

-9

.15 _11

図 4. 千葉県に関する第 1~2 主成分, 第 3~4 主成分の組合わせによるスコア

散布図。図� 3の値を� 2次元の座標に表わしたもので, 図上の点が近接して

いれば,主成分値に関して類似した地区であることを示す

第2主成分� 22 に対しては,勝(男,女),白血病(男, 県が(+)の側に,農村型の県が(-)の側にかたまっ

女)が(+)相関,胃(男,女),食道(男,女)が(ー) ていることから,� 2.1 は都都の差を表わす指標であると

相関を示している。� (21,22)スコア散布図(図� 6)をみ 考えられる。

ると,図の右方で勝,白血病タイプのし� 2,� 3,4地 以上の県内および全国についての主成分分析の結果を

区,食道がんタイプの� 6,� 9,10,11,15,29,30地区 対比してみると,まず第� 1に県内のみと全国のみが,

に別かれている。 そして第� 2に県内の� 21 と全国の� 24が,各々相似の性

第3主成分� 23に対しては,大部分の特性値が(十) 質をもっ主成分で、あることに気づく。前者はあらゆる種

の側に位置しているので,県内の場合の� 22 と類似して 類の悪性新生物死亡率を高める要因を表わす指標であ

しかも性差規定因子が強く関与している。後者は都り,いる。恐らく,あらゆる種類の悪性新生物死亡率を高め

るような何らかの要因を表わす指標であろう。しかも県 都の差による変異を表わす指標であろう� o 第3に全国の�

内のおと同様,どの部位でも男の方に値が高くなって 21 は,全国的変異にのみ見られるもので, 全国的規模

いるので,この場合にも性差規定因子が関与していると の地理的f傾斜を表わす指標である。そして最後に,県内

考えられる。 のあと� 24および全国のみは各々特殊な地域性を表

第4主成分� 24 に対しては,胃(男,女)が高い(ー) わす指標であると考えられる。

相関を示す以外に特徴は無いが,県内の� 24 と類似して

おり, しかもスコア散布図(図� 6)においても都会型の

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236 村田 紀・問中昇・嶋村欣一・福間誠吾

野o

Z2

舗� C腕

。食�

0 ・胃 宵

宵•胃0

j-Z2

•A 腺�

tR.-". 色】

Zl

図� 5.全国悪性新生物死亡率に関する主成分分析。悶 2と同じく, 各主成分に対

する特性値の因子負荷量を表わしている

考 察

死亡統計を用いて疾病発生の地理的変異を分析する

際,医療水準の地域間差が影響を与えているかも知れな

いことを考えておく必要がある。医療水準が例えば市部

と郡部で相当異なっているということは,病院数や病床

数などの統計からも明らかである。したがって,当然こ

れが死亡率や死亡届の精度にも影響をおよぼしているも

のと考えられる。

平山ら11)は沖縄における保健所管内別擢患率の地理的

変異を分析しているが,その際各部位聞の相関を求める

に当って,全部位計の差異を補正した偏相関係数を計算

している。これは各部位別悪性新生物擢患の届出の地域

の医療水準による差異は悪性新生物総数の届出にも反映

しているというe考えに基いている。ここでもひとつの方

法として検討してみることにした。平山ら 11)は補正のた

めに偏相関係数を用いたが,ここでは各部位毎の標準化

死亡比を男女平均の全部位死亡比で除して補正する方法

を用いた。この値を用いてあらゆる組合わせの相関係数

を計算した結果が表� 3に示されている。これを表� 1と比

較すと;と,表� 1で串印がついていて表� 3で消えた組合わ

せは無いが,� 0印の消えた組合わせがいくつかある。逆

に新らたに�

血病(男),肺(男)ー乳がんである。したがって全体的な

相関関係のあり方にはそれ程大きな変化はないが,相関

の有無がより鮮明になったと言えよう。これを用いて行

なった主成分分析の結果でも,ここには掲げないがtl1r

;

主成分と各部位との関係は前出のそれとほとんど変ら

ず,また第2主成分に対しては正負の符号が逆転してい

るだ、けで、値の大小はよく似ている。このように全部位死

亡比で補正した値を用いても,結果は全体として大きく

変らないので,前出の結果に従って論議することにする。

県内という小地域の悪性新生物死亡率にみられる地理

的変異を検討する際,取り扱う実数が相当小さいので,

偶然によるパラツキが大きいものと考えていなくてはな

らない。本研究の相関分析に当っては,部位毎のデータ

の信頼度の違いを無視して,一率に取り扱っているの

で,誤差変動が大きくなっている。全国に較べて県内に

統計的に意味のある相関係数が少ないことの一因はこの

ためと考えられる。特に同一部位の男女間の相関が,全

国においては極めて高く,白血病以外の全ての部位につ

いて統計的に有意である。乙れに対して,県内において

は,男女聞の相関が統計的に有意であるのは胃と肺のみ

である。� Winkelstein12)はアメリカ合衆国の� 9つの地域

における� 9種類のがんの男女別擢患率を用いて,部位間

相関を求めている。それによれば,ほとんどの部位につ

,胃(女)一乳がん,食(男)一)λ,胃(女)一白血病(女)λ(女

,食(女)一月肝干(男), 月肝干(男)一乳がん, 肝(女)一白)λ食(女

いて男女間に高い相闘があるが,白血病・リンパ腫で、は

相関無く,肺がんも低かった。これは本研究の全国につ

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悪性新生物死亡率に見られる地理的変異の分析� 237.

Z4

3 ., .46 .3

叫斗� .14 .10 a2・・ ・2673528. •

12 2~輔23 .24 ." ・43

.1.36 45e .244• • 39

.9 .:11 .4

.30 日� Z2 31 j4• 29

19" 40・.25 .42e..J7

.38 • 17 .7

5 .,.6

.,自 .5・41

.31 .16

Z2

~

02 4., ・�

.18.43

.22 • 42 句�

.34 .44 .32

46・ ・38 14 5 ・・.25

26 .!3 Z1

.4~ • 3l ・• 41 21・� 20・町2

37・� 23

'"・8

40 2m・� .'9 7 .,

.36 ~5 27・� .30

.24 .10 .15

."

• 29

図G. 全国に関する,第� 1-2主成分, 第3-4主成分の組合わせによるスコア

散布図。図� 4と同じく,類似した県が近くに位置している

いての結果ときわめて類似しているので,この法則はか との間にある種の一致点が検出された。県内における第�

なり一般的なものと考えてよいであろう。全体として, 1 主成分 Zl は恐らく都昔~の差を表わす指標で,これは

全国の部位間相関(表� 1)と県内の部位間相関との相似 全国の場合のみに相当する。県内における第2主成分�

性は極めて薄い。� Janssonら13】はアメリカ合衆国各州に Z2 は恐らくあらゆる種類の悪性新生物死亡を高める要

おける1:3種類のがんの死亡率を用いて,部位間相関を計 因(しかも性差規定因子が強く関与しているらしい)を

算した。本研究におけるものと共通の部位についてだけ 表わす指標で,これは全国の場合のみに相当する。全

引用すると,食道がん,胃がん,肺がん,乳がんの聞に 国の第1主成分� Zl が全国的規模の地理的傾斜を表わす

は,胃ー肺の組合わせを除き全て正の相関が見られた。 特別の指標とみなされるので,千葉� 1県内の観察ではそ

また� Winkelstein12)は月市(男)とイ也の殆んどの部位:と れが浮上しなかったと考えると,残る第� 2-:4主成分の

の間に負の相関を認めたと述べている。このように対象 国有値にほとんど差が無いので,重要さの程度も順序も

とする地域が異なれば,得られる部位間相関も少しづっ 殆んど同じであると見るべきであろう。したがって県

異なっていることはある意味では当然である。 内,全国ともに,がん死亡率の地理的変異にみられる主

上記のように,県内と全国の相関係数の聞には少数の 要沿要素は,都市型と農村型の差ならびに全悪性新生物

例を除いて顕著な相似性が認められないが,これを用い 死亡の和であるといえる。この他の主成分は各々それら

て行なった主成分分析の結果,県内の変異と全国の変異 と独立の特殊な地域性を表わしている。

og .,

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NU∞

附刀

表 3.全部位で補正した値による相関係数(千葉県内)

男 女

tal

食 道 一 .113 .121 .149 .099 .148 一.4520 一 .132 .039 一.140 一.160 一.206 .267 一 .319

胃 ~-296 .180 一.299 一 .158 .288 .663中本 .286 .088 一.547* .350 一 .163 .526*

r

--

ド�

1辛 月市 白血病 食道 胃 肝 目革食道 胃 肝 白血病 乳房 子宮

サコ出

一 .086 .201 .044 一 .475* 一 .043 .222 一 .013 一 .018 一 .140 .500ホ .152nHM

E-

』辛 .046 .152 .148 .470* 一.123 .232 一 .117 .139 一.163 .133 言・� Ent

.269 一.397 一 .281 一.075 一.225 .560* 一 .341 .468* .004

+巾! '血'日 判

・一審主涛� 讃耳建瑚�

一.090 .117 一.493* 一 .295 .135 .057 .358 一 .045

l-

、守合

食 1主主 .208 .208 .140 一 .234 .173 一 .460* .211

0宵 .068 .053 一 .272 .463* 一.422 .376

a

nHH -ぎ多 .069 一.055 一 .244 .185

1辛 .043 .117 一 .249 .277 ち;

h

ー↓,�

!ド 一 .163 .265 .020

白血病 一.204 .568*

手L .184房

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239 悪性新生物死亡率に見られる地理的変異の分析�

以上のように,都市型と農村型の違い,あるいは市部

郡部の違いという要因が全国と県内に共通して現わオして

いることは,予想されたこととはいえ,重要な知見であ

る。ただし,胃がん,肘iがん,乳がんなど,全国と県内

に共通して都部の差に脊与する部位は問題無いとして

も両者で一致しない食道,肝,子宮がんなどについて

は,さらに検討を要する。平山14)は日本全国を大都市,

その他の市部,君IS部に分けて,� 1960年から1970年にかけ

ての部位別死亡率の変化を調べたが,その結果によれ

ば,胃がん,子宮がんの減少率と乳がんの増加率は大都

市ほど著しい。したがって本研究では,県内の第� 1主成

分がよりよくこのことを反映しており,県別の地理的変

異にはこの都郁差が鮮明に出ないようである。また高野

ら15)は食道がん患者に対する疫学調査を行ない,男では

農村部ほど食道がんが高頻度で,女で、は中小都市と農村

部に高く大都市に低いという結果を得ている。その上,

食道がん患者の性比が極めて高いこと,全国平均の訂正

死亡率がわずかではあるが男で増加,女で減少の傾向を

見せている事実なども考えると,やはり男女の食道がん

には病因学的差異があるのかも知れない。

千葉県がんセンターが中央登録室の役割を果している

千葉県がん登録事業のシステムは図7の如くである。資

図� 7 千葉県がん登録の組織

料としては各医療機関から届出される通報票と,それの

補完的意味で各保健所から送られる死亡小票が用いられ

ている。本研究の如く地理的変異を分析した疫学研究を

さらに発展させるために,今後がん登録にもとづく擢患

率,有病率,医療内容等の情報を活用したい。また千葉

県がん登録の特色として,通報内容に職業項目や家族歴

項目が含まれてるので,それらも活用して疫学的研究を

進めていく計画である。

本研究に当って,国立がんセンター平山雄博士ならび

に国立公衆衛生院木村正文博士の御指導御校聞を賜った

ので,ここに深甚の謝意を表する。�

SUMMARY

可'vVehave recently clemonstratecl l1neven geo・�

graphieal clistributions of cancer mortali ty in 19

health center clistricts in Chiba prefecture.もiVheth-

er this local cli旺erenciation can be interpretecl

by any simple factors,we analysecl the observed

vadation in site specific stanc1arc1izecl mortality

ratios in both sexes by the methoc1of principal

component analysis,ancl the results were com-

parecl with those obtained for the nation-wide

geographic variation in Japan. The五rstprincipal

component (Z1) obtainecl for Chiba prefecture is

positively correlatecl with lung ancl breast cancers

on one hancl,and negatively correlatecl with stom-

ach,female esophagus ancl uterine cancers on

the other hand. Hence Z1 can probably be inter-

preted as an inclex of urban-rl1ral differences,

which is also observecl in between-prefectural

variations as the fourth component. To the sec-

ond principal component (Z2),almost all kinels

of cancer,especially of men,are positively cor-

relatecl,ancl a similar tendency is the third com-

ponent in the nation-wicle vaiations. Thus it can

be concIuded that certain factors contribute to

all kinds of cancer,and to the high Iiability in

male population.

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