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2018年4月1日 発行 2018 ・春 医療法人社団 筑波記念会 筑波記念病院 MEMORIAL TREE TSUKUBA Contents 目次 54 記念樹おなやみ相談室 登録医紹介 記念樹キッチン 『具だくさん卵焼き』 記念樹インフォメーション スタッフ奮闘記、病院概要 ………………………6 …………7 ……………………8 記念樹つくば特集 2.18 茨城県・大規模災害時 医療活動訓練(AMAT参加訓練)を終えて 平成29年度 地域医療連携懇談会を開催しました …………………………………2 ………6

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2018年4月1日発行

2018・春

医療法人社団 筑波記念会 筑波記念病院

M E M O R I A L T R E E T S U K U B A

Contents目次

54

健診部(受付)のお仕事

利用者の方が安心して円滑に

検査を受けて頂けるよう、

笑顔を絶やさず案内するように心がけています。

記念樹おなやみ相談室登録医紹介記念樹キッチン 『具だくさん卵焼き』

記念樹インフォメーションスタッフ奮闘記、病院概要

………………………6

…………7

……………………8

記念樹つくば特集2.18 茨城県・大規模災害時医療活動訓練(AMAT参加訓練)を終えて

平成29年度地域医療連携懇談会を開催しました

…………………………………2 

………6

記念樹つくば 2018年・春号3

 最後に、阪神・淡路大震災から20年以上もの月日がたち、いまだに課題が山積している日本の災害体制です。少しでも早く、一つでも多くの課題を解決することで、一人でも多くの命をすくえると信じています。今回の訓練において使用された当院独自のクラウドを活用した情報収集システムが、今後のAMAT活動をいままで以上に向上させ、一人でも多くの命がすくえる一助となれば幸いです。

記念樹つくば 2018年・春号2

2.18 茨城県・大規模災害時医療活動訓練(AMAT参加訓練)

を終えて

記 念 樹 つ く ば 特 集

防火・防災委員会

 災害はいつ起きるかわかりません。みなさんも耳にしたことがあると思いますが、マグニチュード7~9の大規模な地震として、南海トラフ地震と首都直下型地震が30年以内に起こると予想されています。30年以内ですから、この瞬間にも起こる可能性があります。そのためにも災害に備える必要があります。

 国内の災害対策が本格的に行われるきっかけは、1995年の阪神・淡路大震災です。この時、国内における建物の耐震基準が見直され、現在は以前にも増して、耐震・免振技術が高度なものとなっています。また災害発生時、多くの傷病者が近くの病院だけに殺到してしまい、医療を必要としている人に対して、医療を提供できない状況となったため、多くの傷病者が命を落としてしまいました。数キロ離れた地域ではいつも通りの医療が提供できていたようです。

 この地震を教訓に、国はDMAT(Disaster Med-ical Assistance Team:災害派遣医療チーム)を2005年に発足させ、災害時の傷病者を数多く助けられるようにシステムを構築し活動しています。特に、傷病者の治療優先決定(トリアージ)や、治療先の病院決定(広域搬送:数キロ離れたいつも通りの医療ができる環境の病院へ、傷病者を分散し医

療の平均化を図る)。また、災害時に病院の被災状況を把握することで、助けが必要な病院には助けに行き、傷病者の受入れ可能な病院があれば傷病者を見てもらうようにします。結果、災害時でも医療が多くの傷病者に提供でき、一人でも多くの命を救うことができるようになります。その情報を集約するシステムとしてEMIS(Emergency Medical Information System:広域災害救急医療情報システム)が開発され運用されています。このような整備がなされたことで、東日本大震災(2011.3.11)、熊本地震(2016.4.16)、その他の災害でも活躍し、多くの人を助けています。

 一方で、まだまだ課題も残っています。それは、主要な病院への支援はEMISを介してDMATも迅速に対応できますが、老人施設などの介護・福祉施設に関してはEMIS上での情報収集に限界があります。よって、DMATだけの活動では限界があるため、より多くの被災者を助けるために、公益法人全日本病院協会ではAMAT(全日本病院協会災害時医療支援活動班)を2012年より本格的に始動しはじめました。AMATは互助の精神で、全日本病院協会に加入している病院や介護・福祉施設を、災害時に互いに助け合うことを目的に活動しています。

 そこで2018年2月18日(日)に、茨城県全域における大規模災害時医療活動訓練(以下、訓練)が公益社団法人全日本病院協会で構築してきたAMATの活動を含め行われました。AMATは、災害の急性期から亜急性期における、災害時要支援者にも配慮した医療救護活動を行える医療チームとして、特別な研修を受けています。

 今回訓練に参加された茨城県内における全日本病院協会加入病院は全32施設あり、病院の関連介護・福祉施設は全56施設でした。また、支援にあたるAMATは県内外から8隊が参加しました。

 訓練内容は、公益社団法人全日本病院協会 救急・防災委員会委員の大桃丈知医師(写真1)の協力のもと、同委員会委員および筑波記念病院副院長の小關剛医師(写真2)を筆頭に、①情報収集・共有訓練と ②患者搬送訓練の2点に焦点をあて、さらにAMAT活動拠点本部の役割が実施できるかを行いました。

 はじめに、①情報収集・共有訓練についてお話します。災害時は多くの傷病者が発生します。多くの傷病者を助けるためには、限られた資源で効率よく活動することが求められます。そのためにも、情報を的確に収集し活用しなければなりません。 災害時の情報収集ツールとしてEMISを活用しますが、限界があることはさきほどお伝えした通りです。 そこで、医療法人社団 筑波記念会 筑波記念病院(以下、当院)において、インターネット上のクラウドを活用した情報収集システム(写真3)を独自に開発し、病院だけでなく介護・福祉施設の情報収集を可能にするための取り組みを行いました。被災状況確認シートを救急科診療部長 立川法正医師を中心に当院・防火防災委員のメンバー達が議論を重ね、事務部の小原公士が作成しました。

写真2:小關剛医師

写真1:大桃丈知医師

 これは、いままで情報収集が難しかった介護・福祉施設の被災状況を即座に本部が把握するとともに、介護・福祉施設同士の情報共有も可能としています。また、各施設が被災状況を入力することで、電話などでのやり取りが減らせるため、災害時の限られた人員を有効活用することも可能となりました。さらにこのシステムは、多岐に渡り使用することが可能でAMATチームの活動状況、院内の被害状況の報告方法としても使用しました。(写真4・5・6)

 このように、クラウドを使用した情報収集システムを活用することで、最小限の人員で最大限の効果を発揮する可能性を、訓練を通して感じ取ることができました。参加された、AMATのスタッフならびに協力していただいた大桃丈知医師は口をそろえて、「いつもなら慌ただしく混乱している本部活動が、ここまで静寂の中で行われたのは初めてで、これは災害対策本部の本来あるべき姿であ

る」との評価をいただきました。これも、訓練に向けてクラウドを活用した情報収集システムを当院独自で開発した結果と自負している次第です。実際に訓練時の各病院、介護・福祉施設からの入力状況は、病院、介護・福祉施設の中から2か所を除き、全ての病院・施設が入力を行えました(図1)。この結果からも十分に災害現場で活用できるのではないかと実感できました。

 次に、②患者搬送訓練についてお話します。 今回は当院がAMAT活動拠点病院の代役を担い、つくば市を中心に計16施設にご協力いただき、実際に模擬患者搬送訓練が行われました。

 災害時には普段使い慣れた道路も使えず、各自で通れる道路を探しながら目的地まで向かう必要があります。今回は搬送先への経路の一部に交通制限をかけ、より実際の災害に近づけた状況を設定しました。他県から多くのAMAT隊が参加したこともあり、いつも以上に搬送に時間がかかることもありました。しかしクラウドでの情報共有によりAMAT隊の活動状況を把握できたことで、本部からの指示により、最終目的地には時間内に全てのAMAT隊を帰還させることができました。今回の訓練を通して改めて情報共有の重要性を確認できました。 さらに今回は模擬患者役が搬送途中に低血糖発作で意識障害を起こした事態を想定したことで、AMATチームの構成である医師1名、看護師1名、事務1名で搬送活動する、医療対応の重要性も再確認できました。(写真7)

あそか病院いずみ記念病院永生病院東京曳舟病院平成立石病院江東病院つくばセントラル病院筑波記念病院

東京より6隊

県内より2隊

参加AMAT隊

写真3:クラウドを活用した情報収集システム

記念樹つくば 2018年・春号3

 最後に、阪神・淡路大震災から20年以上もの月日がたち、いまだに課題が山積している日本の災害体制です。少しでも早く、一つでも多くの課題を解決することで、一人でも多くの命をすくえると信じています。今回の訓練において使用された当院独自のクラウドを活用した情報収集システムが、今後のAMAT活動をいままで以上に向上させ、一人でも多くの命がすくえる一助となれば幸いです。

記念樹つくば 2018年・春号2

2.18 茨城県・大規模災害時医療活動訓練(AMAT参加訓練)

を終えて

記 念 樹 つ く ば 特 集

防火・防災委員会

 災害はいつ起きるかわかりません。みなさんも耳にしたことがあると思いますが、マグニチュード7~9の大規模な地震として、南海トラフ地震と首都直下型地震が30年以内に起こると予想されています。30年以内ですから、この瞬間にも起こる可能性があります。そのためにも災害に備える必要があります。

 国内の災害対策が本格的に行われるきっかけは、1995年の阪神・淡路大震災です。この時、国内における建物の耐震基準が見直され、現在は以前にも増して、耐震・免振技術が高度なものとなっています。また災害発生時、多くの傷病者が近くの病院だけに殺到してしまい、医療を必要としている人に対して、医療を提供できない状況となったため、多くの傷病者が命を落としてしまいました。数キロ離れた地域ではいつも通りの医療が提供できていたようです。

 この地震を教訓に、国はDMAT(Disaster Med-ical Assistance Team:災害派遣医療チーム)を2005年に発足させ、災害時の傷病者を数多く助けられるようにシステムを構築し活動しています。特に、傷病者の治療優先決定(トリアージ)や、治療先の病院決定(広域搬送:数キロ離れたいつも通りの医療ができる環境の病院へ、傷病者を分散し医

療の平均化を図る)。また、災害時に病院の被災状況を把握することで、助けが必要な病院には助けに行き、傷病者の受入れ可能な病院があれば傷病者を見てもらうようにします。結果、災害時でも医療が多くの傷病者に提供でき、一人でも多くの命を救うことができるようになります。その情報を集約するシステムとしてEMIS(Emergency Medical Information System:広域災害救急医療情報システム)が開発され運用されています。このような整備がなされたことで、東日本大震災(2011.3.11)、熊本地震(2016.4.16)、その他の災害でも活躍し、多くの人を助けています。

 一方で、まだまだ課題も残っています。それは、主要な病院への支援はEMISを介してDMATも迅速に対応できますが、老人施設などの介護・福祉施設に関してはEMIS上での情報収集に限界があります。よって、DMATだけの活動では限界があるため、より多くの被災者を助けるために、公益法人全日本病院協会ではAMAT(全日本病院協会災害時医療支援活動班)を2012年より本格的に始動しはじめました。AMATは互助の精神で、全日本病院協会に加入している病院や介護・福祉施設を、災害時に互いに助け合うことを目的に活動しています。

 そこで2018年2月18日(日)に、茨城県全域における大規模災害時医療活動訓練(以下、訓練)が公益社団法人全日本病院協会で構築してきたAMATの活動を含め行われました。AMATは、災害の急性期から亜急性期における、災害時要支援者にも配慮した医療救護活動を行える医療チームとして、特別な研修を受けています。

 今回訓練に参加された茨城県内における全日本病院協会加入病院は全32施設あり、病院の関連介護・福祉施設は全56施設でした。また、支援にあたるAMATは県内外から8隊が参加しました。

 訓練内容は、公益社団法人全日本病院協会 救急・防災委員会委員の大桃丈知医師(写真1)の協力のもと、同委員会委員および筑波記念病院副院長の小關剛医師(写真2)を筆頭に、①情報収集・共有訓練と ②患者搬送訓練の2点に焦点をあて、さらにAMAT活動拠点本部の役割が実施できるかを行いました。

 はじめに、①情報収集・共有訓練についてお話します。災害時は多くの傷病者が発生します。多くの傷病者を助けるためには、限られた資源で効率よく活動することが求められます。そのためにも、情報を的確に収集し活用しなければなりません。 災害時の情報収集ツールとしてEMISを活用しますが、限界があることはさきほどお伝えした通りです。 そこで、医療法人社団 筑波記念会 筑波記念病院(以下、当院)において、インターネット上のクラウドを活用した情報収集システム(写真3)を独自に開発し、病院だけでなく介護・福祉施設の情報収集を可能にするための取り組みを行いました。被災状況確認シートを救急科診療部長 立川法正医師を中心に当院・防火防災委員のメンバー達が議論を重ね、事務部の小原公士が作成しました。

写真2:小關剛医師

写真1:大桃丈知医師

 これは、いままで情報収集が難しかった介護・福祉施設の被災状況を即座に本部が把握するとともに、介護・福祉施設同士の情報共有も可能としています。また、各施設が被災状況を入力することで、電話などでのやり取りが減らせるため、災害時の限られた人員を有効活用することも可能となりました。さらにこのシステムは、多岐に渡り使用することが可能でAMATチームの活動状況、院内の被害状況の報告方法としても使用しました。(写真4・5・6)

 このように、クラウドを使用した情報収集システムを活用することで、最小限の人員で最大限の効果を発揮する可能性を、訓練を通して感じ取ることができました。参加された、AMATのスタッフならびに協力していただいた大桃丈知医師は口をそろえて、「いつもなら慌ただしく混乱している本部活動が、ここまで静寂の中で行われたのは初めてで、これは災害対策本部の本来あるべき姿であ

る」との評価をいただきました。これも、訓練に向けてクラウドを活用した情報収集システムを当院独自で開発した結果と自負している次第です。実際に訓練時の各病院、介護・福祉施設からの入力状況は、病院、介護・福祉施設の中から2か所を除き、全ての病院・施設が入力を行えました(図1)。この結果からも十分に災害現場で活用できるのではないかと実感できました。

 次に、②患者搬送訓練についてお話します。 今回は当院がAMAT活動拠点病院の代役を担い、つくば市を中心に計16施設にご協力いただき、実際に模擬患者搬送訓練が行われました。

 災害時には普段使い慣れた道路も使えず、各自で通れる道路を探しながら目的地まで向かう必要があります。今回は搬送先への経路の一部に交通制限をかけ、より実際の災害に近づけた状況を設定しました。他県から多くのAMAT隊が参加したこともあり、いつも以上に搬送に時間がかかることもありました。しかしクラウドでの情報共有によりAMAT隊の活動状況を把握できたことで、本部からの指示により、最終目的地には時間内に全てのAMAT隊を帰還させることができました。今回の訓練を通して改めて情報共有の重要性を確認できました。 さらに今回は模擬患者役が搬送途中に低血糖発作で意識障害を起こした事態を想定したことで、AMATチームの構成である医師1名、看護師1名、事務1名で搬送活動する、医療対応の重要性も再確認できました。(写真7)

あそか病院いずみ記念病院永生病院東京曳舟病院平成立石病院江東病院つくばセントラル病院筑波記念病院

東京より6隊

県内より2隊

参加AMAT隊

写真3:クラウドを活用した情報収集システム

記念樹つくば 2018年・春号5

 最後に、阪神・淡路大震災から20年以上もの月日がたち、いまだに課題が山積している日本の災害体制です。少しでも早く、一つでも多くの課題を解決することで、一人でも多くの命をすくえると信じています。今回の訓練において使用された当院独自のクラウドを活用した情報収集システムが、今後のAMAT活動をいままで以上に向上させ、一人でも多くの命がすくえる一助となれば幸いです。

記念樹つくば 2018年・春号4

 災害はいつ起きるかわかりません。みなさんも耳にしたことがあると思いますが、マグニチュード7~9の大規模な地震として、南海トラフ地震と首都直下型地震が30年以内に起こると予想されています。30年以内ですから、この瞬間にも起こる可能性があります。そのためにも災害に備える必要があります。

 国内の災害対策が本格的に行われるきっかけは、1995年の阪神・淡路大震災です。この時、国内における建物の耐震基準が見直され、現在は以前にも増して、耐震・免振技術が高度なものとなっています。また災害発生時、多くの傷病者が近くの病院だけに殺到してしまい、医療を必要としている人に対して、医療を提供できない状況となったため、多くの傷病者が命を落としてしまいました。数キロ離れた地域ではいつも通りの医療が提供できていたようです。

 この地震を教訓に、国はDMAT(Disaster Med-ical Assistance Team:災害派遣医療チーム)を2005年に発足させ、災害時の傷病者を数多く助けられるようにシステムを構築し活動しています。特に、傷病者の治療優先決定(トリアージ)や、治療先の病院決定(広域搬送:数キロ離れたいつも通りの医療ができる環境の病院へ、傷病者を分散し医

療の平均化を図る)。また、災害時に病院の被災状況を把握することで、助けが必要な病院には助けに行き、傷病者の受入れ可能な病院があれば傷病者を見てもらうようにします。結果、災害時でも医療が多くの傷病者に提供でき、一人でも多くの命を救うことができるようになります。その情報を集約するシステムとしてEMIS(Emergency Medical Information System:広域災害救急医療情報システム)が開発され運用されています。このような整備がなされたことで、東日本大震災(2011.3.11)、熊本地震(2016.4.16)、その他の災害でも活躍し、多くの人を助けています。

 一方で、まだまだ課題も残っています。それは、主要な病院への支援はEMISを介してDMATも迅速に対応できますが、老人施設などの介護・福祉施設に関してはEMIS上での情報収集に限界があります。よって、DMATだけの活動では限界があるため、より多くの被災者を助けるために、公益法人全日本病院協会ではAMAT(全日本病院協会災害時医療支援活動班)を2012年より本格的に始動しはじめました。AMATは互助の精神で、全日本病院協会に加入している病院や介護・福祉施設を、災害時に互いに助け合うことを目的に活動しています。

 そこで2018年2月18日(日)に、茨城県全域における大規模災害時医療活動訓練(以下、訓練)が公益社団法人全日本病院協会で構築してきたAMATの活動を含め行われました。AMATは、災害の急性期から亜急性期における、災害時要支援者にも配慮した医療救護活動を行える医療チームとして、特別な研修を受けています。

 今回訓練に参加された茨城県内における全日本病院協会加入病院は全32施設あり、病院の関連介護・福祉施設は全56施設でした。また、支援にあたるAMATは県内外から8隊が参加しました。

 訓練内容は、公益社団法人全日本病院協会 救急・防災委員会委員の大桃丈知医師(写真1)の協力のもと、同委員会委員および筑波記念病院副院長の小關剛医師(写真2)を筆頭に、①情報収集・共有訓練と ②患者搬送訓練の2点に焦点をあて、さらにAMAT活動拠点本部の役割が実施できるかを行いました。

 はじめに、①情報収集・共有訓練についてお話します。災害時は多くの傷病者が発生します。多くの傷病者を助けるためには、限られた資源で効率よく活動することが求められます。そのためにも、情報を的確に収集し活用しなければなりません。 災害時の情報収集ツールとしてEMISを活用しますが、限界があることはさきほどお伝えした通りです。 そこで、医療法人社団 筑波記念会 筑波記念病院(以下、当院)において、インターネット上のクラウドを活用した情報収集システム(写真3)を独自に開発し、病院だけでなく介護・福祉施設の情報収集を可能にするための取り組みを行いました。被災状況確認シートを救急科診療部長 立川法正医師を中心に当院・防火防災委員のメンバー達が議論を重ね、事務部の小原公士が作成しました。

 これは、いままで情報収集が難しかった介護・福祉施設の被災状況を即座に本部が把握するとともに、介護・福祉施設同士の情報共有も可能としています。また、各施設が被災状況を入力することで、電話などでのやり取りが減らせるため、災害時の限られた人員を有効活用することも可能となりました。さらにこのシステムは、多岐に渡り使用することが可能でAMATチームの活動状況、院内の被害状況の報告方法としても使用しました。(写真4・5・6)

 このように、クラウドを使用した情報収集システムを活用することで、最小限の人員で最大限の効果を発揮する可能性を、訓練を通して感じ取ることができました。参加された、AMATのスタッフならびに協力していただいた大桃丈知医師は口をそろえて、「いつもなら慌ただしく混乱している本部活動が、ここまで静寂の中で行われたのは初めてで、これは災害対策本部の本来あるべき姿であ

る」との評価をいただきました。これも、訓練に向けてクラウドを活用した情報収集システムを当院独自で開発した結果と自負している次第です。実際に訓練時の各病院、介護・福祉施設からの入力状況は、病院、介護・福祉施設の中から2か所を除き、全ての病院・施設が入力を行えました(図1)。この結果からも十分に災害現場で活用できるのではないかと実感できました。

 次に、②患者搬送訓練についてお話します。 今回は当院がAMAT活動拠点病院の代役を担い、つくば市を中心に計16施設にご協力いただき、実際に模擬患者搬送訓練が行われました。

 災害時には普段使い慣れた道路も使えず、各自で通れる道路を探しながら目的地まで向かう必要があります。今回は搬送先への経路の一部に交通制限をかけ、より実際の災害に近づけた状況を設定しました。他県から多くのAMAT隊が参加したこともあり、いつも以上に搬送に時間がかかることもありました。しかしクラウドでの情報共有によりAMAT隊の活動状況を把握できたことで、本部からの指示により、最終目的地には時間内に全てのAMAT隊を帰還させることができました。今回の訓練を通して改めて情報共有の重要性を確認できました。 さらに今回は模擬患者役が搬送途中に低血糖発作で意識障害を起こした事態を想定したことで、AMATチームの構成である医師1名、看護師1名、事務1名で搬送活動する、医療対応の重要性も再確認できました。(写真7)

写真6:AMAT活動状況

写真5:院内情報収集の様子

写真7:搬送訓練の様子

図1:各病院、介護・福祉施設からの入力状況

入力実施97.8%

未実施2.2%

小豆畑病院いちはら病院シニアガーデンアネックス牛久愛和総合病院神立病院特養こほくケアセンターにいはり老健さくら筑波中央病院つくば双愛病院つくばセントラル病院県南病院牛久さくら園牛久コスモス園老健アレーテルつくば筑波記念病院

協力医医療機関16施設(順不同)       

写真4:災害対策本部の様子

記念樹つくば 2018年・春号5

 最後に、阪神・淡路大震災から20年以上もの月日がたち、いまだに課題が山積している日本の災害体制です。少しでも早く、一つでも多くの課題を解決することで、一人でも多くの命をすくえると信じています。今回の訓練において使用された当院独自のクラウドを活用した情報収集システムが、今後のAMAT活動をいままで以上に向上させ、一人でも多くの命がすくえる一助となれば幸いです。

記念樹つくば 2018年・春号4

 災害はいつ起きるかわかりません。みなさんも耳にしたことがあると思いますが、マグニチュード7~9の大規模な地震として、南海トラフ地震と首都直下型地震が30年以内に起こると予想されています。30年以内ですから、この瞬間にも起こる可能性があります。そのためにも災害に備える必要があります。

 国内の災害対策が本格的に行われるきっかけは、1995年の阪神・淡路大震災です。この時、国内における建物の耐震基準が見直され、現在は以前にも増して、耐震・免振技術が高度なものとなっています。また災害発生時、多くの傷病者が近くの病院だけに殺到してしまい、医療を必要としている人に対して、医療を提供できない状況となったため、多くの傷病者が命を落としてしまいました。数キロ離れた地域ではいつも通りの医療が提供できていたようです。

 この地震を教訓に、国はDMAT(Disaster Med-ical Assistance Team:災害派遣医療チーム)を2005年に発足させ、災害時の傷病者を数多く助けられるようにシステムを構築し活動しています。特に、傷病者の治療優先決定(トリアージ)や、治療先の病院決定(広域搬送:数キロ離れたいつも通りの医療ができる環境の病院へ、傷病者を分散し医

療の平均化を図る)。また、災害時に病院の被災状況を把握することで、助けが必要な病院には助けに行き、傷病者の受入れ可能な病院があれば傷病者を見てもらうようにします。結果、災害時でも医療が多くの傷病者に提供でき、一人でも多くの命を救うことができるようになります。その情報を集約するシステムとしてEMIS(Emergency Medical Information System:広域災害救急医療情報システム)が開発され運用されています。このような整備がなされたことで、東日本大震災(2011.3.11)、熊本地震(2016.4.16)、その他の災害でも活躍し、多くの人を助けています。

 一方で、まだまだ課題も残っています。それは、主要な病院への支援はEMISを介してDMATも迅速に対応できますが、老人施設などの介護・福祉施設に関してはEMIS上での情報収集に限界があります。よって、DMATだけの活動では限界があるため、より多くの被災者を助けるために、公益法人全日本病院協会ではAMAT(全日本病院協会災害時医療支援活動班)を2012年より本格的に始動しはじめました。AMATは互助の精神で、全日本病院協会に加入している病院や介護・福祉施設を、災害時に互いに助け合うことを目的に活動しています。

 そこで2018年2月18日(日)に、茨城県全域における大規模災害時医療活動訓練(以下、訓練)が公益社団法人全日本病院協会で構築してきたAMATの活動を含め行われました。AMATは、災害の急性期から亜急性期における、災害時要支援者にも配慮した医療救護活動を行える医療チームとして、特別な研修を受けています。

 今回訓練に参加された茨城県内における全日本病院協会加入病院は全32施設あり、病院の関連介護・福祉施設は全56施設でした。また、支援にあたるAMATは県内外から8隊が参加しました。

 訓練内容は、公益社団法人全日本病院協会 救急・防災委員会委員の大桃丈知医師(写真1)の協力のもと、同委員会委員および筑波記念病院副院長の小關剛医師(写真2)を筆頭に、①情報収集・共有訓練と ②患者搬送訓練の2点に焦点をあて、さらにAMAT活動拠点本部の役割が実施できるかを行いました。

 はじめに、①情報収集・共有訓練についてお話します。災害時は多くの傷病者が発生します。多くの傷病者を助けるためには、限られた資源で効率よく活動することが求められます。そのためにも、情報を的確に収集し活用しなければなりません。 災害時の情報収集ツールとしてEMISを活用しますが、限界があることはさきほどお伝えした通りです。 そこで、医療法人社団 筑波記念会 筑波記念病院(以下、当院)において、インターネット上のクラウドを活用した情報収集システム(写真3)を独自に開発し、病院だけでなく介護・福祉施設の情報収集を可能にするための取り組みを行いました。被災状況確認シートを救急科診療部長 立川法正医師を中心に当院・防火防災委員のメンバー達が議論を重ね、事務部の小原公士が作成しました。

 これは、いままで情報収集が難しかった介護・福祉施設の被災状況を即座に本部が把握するとともに、介護・福祉施設同士の情報共有も可能としています。また、各施設が被災状況を入力することで、電話などでのやり取りが減らせるため、災害時の限られた人員を有効活用することも可能となりました。さらにこのシステムは、多岐に渡り使用することが可能でAMATチームの活動状況、院内の被害状況の報告方法としても使用しました。(写真4・5・6)

 このように、クラウドを使用した情報収集システムを活用することで、最小限の人員で最大限の効果を発揮する可能性を、訓練を通して感じ取ることができました。参加された、AMATのスタッフならびに協力していただいた大桃丈知医師は口をそろえて、「いつもなら慌ただしく混乱している本部活動が、ここまで静寂の中で行われたのは初めてで、これは災害対策本部の本来あるべき姿であ

る」との評価をいただきました。これも、訓練に向けてクラウドを活用した情報収集システムを当院独自で開発した結果と自負している次第です。実際に訓練時の各病院、介護・福祉施設からの入力状況は、病院、介護・福祉施設の中から2か所を除き、全ての病院・施設が入力を行えました(図1)。この結果からも十分に災害現場で活用できるのではないかと実感できました。

 次に、②患者搬送訓練についてお話します。 今回は当院がAMAT活動拠点病院の代役を担い、つくば市を中心に計16施設にご協力いただき、実際に模擬患者搬送訓練が行われました。

 災害時には普段使い慣れた道路も使えず、各自で通れる道路を探しながら目的地まで向かう必要があります。今回は搬送先への経路の一部に交通制限をかけ、より実際の災害に近づけた状況を設定しました。他県から多くのAMAT隊が参加したこともあり、いつも以上に搬送に時間がかかることもありました。しかしクラウドでの情報共有によりAMAT隊の活動状況を把握できたことで、本部からの指示により、最終目的地には時間内に全てのAMAT隊を帰還させることができました。今回の訓練を通して改めて情報共有の重要性を確認できました。 さらに今回は模擬患者役が搬送途中に低血糖発作で意識障害を起こした事態を想定したことで、AMATチームの構成である医師1名、看護師1名、事務1名で搬送活動する、医療対応の重要性も再確認できました。(写真7)

写真6:AMAT活動状況

写真5:院内情報収集の様子

写真7:搬送訓練の様子

図1:各病院、介護・福祉施設からの入力状況

入力実施97.8%

未実施2.2%

小豆畑病院いちはら病院シニアガーデンアネックス牛久愛和総合病院神立病院特養こほくケアセンターにいはり老健さくら筑波中央病院つくば双愛病院つくばセントラル病院県南病院牛久さくら園牛久コスモス園老健アレーテルつくば筑波記念病院

協力医医療機関16施設(順不同)       

写真4:災害対策本部の様子

記念樹つくば 2018年・春号6

登録医紹介〈真壁医師会〉地域医療連携室

●登録医とは:開放病床の利用登録をしていただいている近隣医療機関の先生です。当院では患者さんへ一貫性のある医療を提供できるよう、地域の先生方と共同診療ができる開放病床を設置し、緊密な医療連携を取っています。

 当院は下妻市の国道125号線沿いにあります。平成16年に先代を引き継いで開業しました。中学まで下妻におりましたので地元での開業ということになります。開業するまでは都内の東京都済生会中央病院で消化器を主に診療しておりました。開業するとそんなこともいえず様々な訴えの患者さんが来院されます。限られた診療時間内でなるべく患者さんの話をよく聞き、患者さんの目線で診療するように心がけております。筑波記念病院の先生方ならびに病診連携室のスタッフの方々には救急患者さんに対する迅速な対応にはじまり大変お世話になり感謝しております。これからもよろしくお願いいたします。

菊山胃腸科外科医院院長 菊山 成博 先生

❶人参、椎茸、筍をみじん切りにする。❷さやいんげんは茹でて粗みじん切りにする。❸フライパンに油を入れ、鶏ひき肉と①を入れて炒める。ひき肉に火が通ったら塩で調味し、②を加えて粗熱をとる。

❹卵を溶き、Ⓐと③を加えてよく混ぜる。❺フライパンに油を入れてなじませ、④の1/3量を加える。卵が周りから固まってきたら手前にまく。それをフライパンの奥に移動させ、残りの卵液の半分を流しいれ同様にまく。残りの卵液も同様に。

❻出来上がった卵焼きを切り分けて器に盛り付け、しそを敷き、その上に大根おろしを添えてポン酢をかける。

●卵…………………… 2個●だし汁 (素材力かつおだし使用)……………………… 20g

●砂糖 …………………4g●塩 …………………0.6g●しょうゆ ………………2g●油 ……………………4g

●鶏ひき肉……………30g●人参 ………………20g●生椎茸 ……………20g●筍 …………………20gさやいんげん …………10g油 …………………… 4g塩 ………………… 0.4g大根 …………………80gしそ…………………… 1枚ポン酢………………… 4g

材 料(2人分)

~筑波記念病院栄養科季節のレシピ便り~ 具だくさん卵焼き具だくさん卵焼き

作り方

記念樹キッチンvol.9

減塩のポイント

記念樹キッチンは今回から3年目に突入です。これからも季節の食材を使用した、美味しい減塩レシピを紹介していきます。さて今回は、具沢山の卵焼きを紹介していきます。

エネルギー:166kcal 塩分:1.0g一人分

今回はしいたけ、ポン酢を使用しています。香りのよい素材を使うとその香りが効いて薄味でも美味しく頂けます。

①香味野菜を使用する

野菜に含まれるカリウムには、塩分を体外へ排出する作用があります。②野菜たっぷり

日 よ々りよい献立を考え、検討しながら、病院の食事にも採用しております。

見た目がきれいで、食べごたえがあるので、朝ごはんやお弁当にいかがでしょうか。

菊山胃腸科外科医院〒304-0068茨城県下妻市下妻丁81-7TEL.0296-44-2014診 療 科:●外科 ●胃腸科 診療時間:8:30~12:00     14:00~17:30休 診 日:金曜午後、日曜午後、祝日午後

記念樹つくば 2018年・春号7

※病名や治療方法を断言するものではございません。ご心配な場合は、専門医による診察をおすすめします。

皆さんのちょっと聞きたいにお答えします!記念樹

おなやみ相談室記念樹おなやみ相談室 整形外科 診療部長

相野谷 武士

平成29年度地域医療連携懇談会を開催しました 平成30年3月7日(水)、ホテルグランド東雲(つくば市)にて「平成29年度 地域医療連携懇談会」を開催しました。同会は登録医療機関や連携医療機関の皆様方との親交を深めると共に地域医療の充実と発展を目指すことを目的とするものであり、今年で2回目を迎えました。つくば市医師会をはじめ県内の医療機関、約90施設より総勢200名の方々にご参加頂きました。 この会は2部構成で、1部のセミナーでは長澤院長が病院紹介を行い、消化器内科、リハビリテーション科、地域連携患者サポートセンターの3部署より発表を行いました。2部の懇親会では、日頃お世話になっている地域の先生方と交流を深めることが出来ました。今後はこの席でいただいたご意見を活かし、より一層の緊密な医療連携を図ってまいります。

腰痛が気になることが多くなりました。原因は何が考えられますか?また、改善方法があれば教えて下さい。

腰痛の原因は様々であり、軽いものは筋肉や関節(背骨にも関節という動く部分があります)の炎症、力を入れた際の肉離れのようなものが多いのではないかと思います。このような腰痛は2

~3週間で自然と軽快することが多く、消炎鎮痛剤を使用することでその期間を短くすることができます。原因が炎症なので、痛い時に運動負荷を加えたり、筋トレをするのは逆効果です。腰痛に対しては安静が治療になるので、筋トレ等は痛みが落ち着いた後で行って下さい。数週間以上持続する腰痛の原因は、変形性腰椎症、腰椎不安定症、椎間板ヘルニア(割と少ない)等が挙げられます。持続する腰痛の中で、痛みが徐々に増している場合は、化膿性脊椎炎(背骨が膿んでいる状態)や癌の転移、大動脈瘤等の可能性もあるので、病院で診断を受けることをお勧めします。

Q A

記念樹つくば 2018年・春号6

登録医紹介〈真壁医師会〉地域医療連携室

●登録医とは:開放病床の利用登録をしていただいている近隣医療機関の先生です。当院では患者さんへ一貫性のある医療を提供できるよう、地域の先生方と共同診療ができる開放病床を設置し、緊密な医療連携を取っています。

 当院は下妻市の国道125号線沿いにあります。平成16年に先代を引き継いで開業しました。中学まで下妻におりましたので地元での開業ということになります。開業するまでは都内の東京都済生会中央病院で消化器を主に診療しておりました。開業するとそんなこともいえず様々な訴えの患者さんが来院されます。限られた診療時間内でなるべく患者さんの話をよく聞き、患者さんの目線で診療するように心がけております。筑波記念病院の先生方ならびに病診連携室のスタッフの方々には救急患者さんに対する迅速な対応にはじまり大変お世話になり感謝しております。これからもよろしくお願いいたします。

菊山胃腸科外科医院院長 菊山 成博 先生

❶人参、椎茸、筍をみじん切りにする。❷さやいんげんは茹でて粗みじん切りにする。❸フライパンに油を入れ、鶏ひき肉と①を入れて炒める。ひき肉に火が通ったら塩で調味し、②を加えて粗熱をとる。

❹卵を溶き、Ⓐと③を加えてよく混ぜる。❺フライパンに油を入れてなじませ、④の1/3量を加える。卵が周りから固まってきたら手前にまく。それをフライパンの奥に移動させ、残りの卵液の半分を流しいれ同様にまく。残りの卵液も同様に。

❻出来上がった卵焼きを切り分けて器に盛り付け、しそを敷き、その上に大根おろしを添えてポン酢をかける。

●卵…………………… 2個●だし汁 (素材力かつおだし使用)……………………… 20g

●砂糖 …………………4g●塩 …………………0.6g●しょうゆ ………………2g●油 ……………………4g

●鶏ひき肉……………30g●人参 ………………20g●生椎茸 ……………20g●筍 …………………20gさやいんげん …………10g油 …………………… 4g塩 ………………… 0.4g大根 …………………80gしそ…………………… 1枚ポン酢………………… 4g

材 料(2人分)

~筑波記念病院栄養科季節のレシピ便り~ 具だくさん卵焼き具だくさん卵焼き

作り方

記念樹キッチンvol.9

減塩のポイント

記念樹キッチンは今回から3年目に突入です。これからも季節の食材を使用した、美味しい減塩レシピを紹介していきます。さて今回は、具沢山の卵焼きを紹介していきます。

エネルギー:166kcal 塩分:1.0g一人分

今回はしいたけ、ポン酢を使用しています。香りのよい素材を使うとその香りが効いて薄味でも美味しく頂けます。

①香味野菜を使用する

野菜に含まれるカリウムには、塩分を体外へ排出する作用があります。②野菜たっぷり

日 よ々りよい献立を考え、検討しながら、病院の食事にも採用しております。

見た目がきれいで、食べごたえがあるので、朝ごはんやお弁当にいかがでしょうか。

菊山胃腸科外科医院〒304-0068茨城県下妻市下妻丁81-7TEL.0296-44-2014診 療 科:●外科 ●胃腸科 診療時間:8:30~12:00     14:00~17:30休 診 日:金曜午後、日曜午後、祝日午後

記念樹つくば 2018年・春号7

※病名や治療方法を断言するものではございません。ご心配な場合は、専門医による診察をおすすめします。

皆さんのちょっと聞きたいにお答えします!記念樹

おなやみ相談室記念樹おなやみ相談室 整形外科 診療部長

相野谷 武士

平成29年度地域医療連携懇談会を開催しました 平成30年3月7日(水)、ホテルグランド東雲(つくば市)にて「平成29年度 地域医療連携懇談会」を開催しました。同会は登録医療機関や連携医療機関の皆様方との親交を深めると共に地域医療の充実と発展を目指すことを目的とするものであり、今年で2回目を迎えました。つくば市医師会をはじめ県内の医療機関、約90施設より総勢200名の方々にご参加頂きました。 この会は2部構成で、1部のセミナーでは長澤院長が病院紹介を行い、消化器内科、リハビリテーション科、地域連携患者サポートセンターの3部署より発表を行いました。2部の懇親会では、日頃お世話になっている地域の先生方と交流を深めることが出来ました。今後はこの席でいただいたご意見を活かし、より一層の緊密な医療連携を図ってまいります。

腰痛が気になることが多くなりました。原因は何が考えられますか?また、改善方法があれば教えて下さい。

腰痛の原因は様々であり、軽いものは筋肉や関節(背骨にも関節という動く部分があります)の炎症、力を入れた際の肉離れのようなものが多いのではないかと思います。このような腰痛は2

~3週間で自然と軽快することが多く、消炎鎮痛剤を使用することでその期間を短くすることができます。原因が炎症なので、痛い時に運動負荷を加えたり、筋トレをするのは逆効果です。腰痛に対しては安静が治療になるので、筋トレ等は痛みが落ち着いた後で行って下さい。数週間以上持続する腰痛の原因は、変形性腰椎症、腰椎不安定症、椎間板ヘルニア(割と少ない)等が挙げられます。持続する腰痛の中で、痛みが徐々に増している場合は、化膿性脊椎炎(背骨が膿んでいる状態)や癌の転移、大動脈瘤等の可能性もあるので、病院で診断を受けることをお勧めします。

Q A

救急センター外来専門クリニック「筑波総合クリニック」人間ドック・健診・運動施設「つくばトータルヘルスプラザ」介護老人保健施設「つくばケアセンター」つくば訪問看護ステーション

在宅介護支援センター筑波記念会 指定居宅介護支援事業所障害者相談支援事業所「かえで」つくば総合リハビリテーションセンターつくばハートセンター筑波記念病院附属「アイビー保育園」

●内 科 ●循環器内科 ●呼吸器内科 ●消化器内科 ●血液内科 ●神経内科 ●心療内科 ●アレルギー科 ●リウマチ科 ●外 科 ●脳神経外科 ●心臓血管外科 ●呼吸器外科 ●消化器外科 ●整形外科 ●形成外科 ●小児科 ●婦人科 ●精神科 ●皮膚科 ●眼 科 ●耳鼻咽喉科 ●泌尿器科 ●リハビリテーション科 ●放射線科 ●麻酔科 ●病理診断科

診療科目

487床 ●一般病床:387床(ICU8床 回復期リハ52床)    ●療養病床(医療保険適用):100床(地域包括ケア49床)病床数

医療法人社団 筑波記念会 筑波記念病院病院名

〒300-2622 茨城県つくば市要1187-299(代) FAX.029-864-8135

■メールアドレス: [email protected]

■筑波総合クリニック外来診療予約専用

■ホームページhttp://www.tsukuba-kinen.or.jp/

TEL.029-864-1212〔フリーダイヤル〕0120-138-122

関連施設

病院概要

①患者と社会に奉仕する ②最新、最高の総合医療を提供する ③患者の権利と意向を尊重する④地域の医療・保健・福祉に貢献する ⑤地域社会での良好な職場環境を提供する基本方針誠意を以って最善をつくす基本理念

●県外遠方の患者さんご家族のため、宿泊施設(ファミリーハウス)をご用意しています。

●学園西大通り(国道408号線)沿い●「筑波大学附属病院」から北へ約2km●「国土地理院」北隣●つくばセンターからは、当院無料シャトルバス(送迎バス)もご利用になれます。 (但し、日曜・祝日・年末年始は運休です。)

筑波記念病院

つくば中央ICより約10分 J R

土浦駅

J R荒川沖駅

J Rひたち野うしく駅

無 料シャトルバス約10分

谷田部ICより約20分

桜土浦ICより約20分 つくば

センター下車

つくばセンター行き

路線バスTXつくば駅/

つくばセンター

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公共交通機関でお車で

記念樹インフォメーション

※当院では個人情報保護法の観点から、氏名・顔写真の掲載に配慮しています。

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荒川沖駅荒川沖駅

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至常総

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つくば中央IC

つくばJCTつくばJCT

桜土浦IC

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サイエンス大通り

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みらい平駅みらい平駅

みどりの駅みどりの駅

救急センター隣 接/筑波総合クリニック

案 内 地 図

 2018年7月13日(金)~14日(土)、つくば国際会議場にて「第38回全国デイ・ケア研究大会2018inつくば」を筑波記念会が主管となり開催致します。この大会は医師、看護師、リハビリ、介護職、事務員、その他デイ・ケアに携わる様々な職種が一堂に会し、各々の施設の取り組みや実績などを発表する大会で、デイ・ケアの発展と社会の福祉増進に寄与する事を目的として開催されています。 今大会のテーマは「デイ・ケアリノベーション~通所サービスのさらなる高みへ~」とし、現在のデイ・ケア機能にプラスαで新たな機能や価値を向上させ、一層の高みを目指そうとする意気込みを表現しています。当院もこの大会を機に、地域の皆様に更なる貢献ができるよう尽力をしてまいります。

交通のご案内

第38回 全国デイ・ケア研究大会2018in つくばを開催します

詳細情報はこちらから確認いただけます。