資料No.I-3 - JICA(調査団) ・判るように整理する予定。 ・PPT...

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- 112 - 資料 No.I-3

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    資料 No.I-3

  • 社会経済基

    盤開発部長 技術審議役 計画・調整

    次長 課題アドバイザー

    担当次長 課長 班長 担当

    平成 22 年 1 月 5 日 経済基盤開発部 都市地域開発第二課

    担当: 菅野裕一㊞

    【(写)配付先】 □東・中央アジア部

    □中東・欧州部

    □南アジア部

    □アフガニスタン事務所

    □ウズベキスタン事務所

    □パキスタン事務所

    □イラン駐在員事務所

    ≪研究会報告≫

    件名 アフガニスタン国及びその周辺国の広域交通インフラ整備 第三回研究会 日時 日時:2010 年 1 月 6 日(火)15:00~16:30

    場所:JICA 本部 1F 大会議室 【JICA】

    出席者

    【東京大学大学院】 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 吉田教授 【コンサルタント】 川崎、五反田、山内、中村、山村、井澤、伊藤

    配布資料 ・ アフガニスタン国及びその周辺国の広域交通インフラ整備研究 第3回研究会 発表用レジュメ

    議題 1. 本研究の途中経過報告(調査団長 川崎) 2. 質疑応答 3. 次回の予定(JICA 経済基盤開発部 若宮)

    質疑応答

    1. 本研究の途中経過報告 調査団川崎団長から、現地調査結果及び研究成果の進捗状況報告を行った。

    2. 質疑応答

    質疑応答の内容は以下のとおり。 (JICA) ・今回の調査の中で国境を越える人/物の動きについて、定量的な評価は困難としても情報を集めることが可能

    であったか? (調査団) ・ADB の T.A. Report (Cross Border Trade & Transport Facilitation, 2006) で調査された結果を参考としている。調査実施は 2004-2005 年当時の結果だが、ADB のアフガン事務所で同報告書の更新版の存在を確認し、入手すべく調整中である。 (JICA) ・報告書を見れば具体的な物資の内容は判りますか?

    若宮

    小西 吉田 中原

    スクリーン コンサル

    菅野

  • (調査団) ・判るように整理する予定。 ・PPT でも示したが、8 箇所の国境経由で様々な物資の出入りがあるということ。また実際は、各報告書で報告されている貿易量の数倍の密貿易量が存在しているであろう、という情報も獲得している。例として、パキスタンとア

    フガンの貿易協定により、アフガン国内へ物資が保税扱いで入り、再びパキスタンへ物資を出すことが知られて

    いるが、この数量が統計値の数倍に及ぶであろうという調査結果が様々ある。 (JICA) ・Transit route について、インドやパキスタンとイランとの物流情報は何か獲得できたか? (調査団) ・双方とも、Symbolic な route で現実には殆ど物資は動いていないという理解である。イラン-パキスタン間の鉄道も1本/2週程度。統計に出るほどの物資移動はない。 ・インドはチャーバハール港を重要視している。CIS 諸国、アフガンはイランのザーヘダーン経由で物資をチャーバハールから積み出したい意向が強いという意向は複数の訪問先で確認している。イランもこのルート整備に注

    力しており、道路/鉄道整備を進めている。 ・ただし、現在は Minority 部族によるチャーバハール地域での活動活発化により、治安悪化を招いており、中央政府も同地域にてこ入れしたい意向である。 ・イラン政府は、チャーバハール地域を自由貿易港、フリートレードゾーン等として開発したい計画の他、アフガ

    ンに対しては後背地を 50ha 提供し、アフガンの対外貿易を支援する用意もあると表明している。 ・イランにとっては、現在、実質的に重要な港はドバイである。海外からもドバイ経由でバンダルアッバース港へ

    入る物資の流れがある。 ・チャーバハール港は、ホルムズ海峡の手前に位置し、地勢的な意味でもイラン政府は重要視し開発を進めて

    いる。インドもパキスタンとの関係改善がなかなか進まない見込みの中、同港開発支援へ積極的。 ・インド/パキスタン間の物流は統計上あまり出てこないだけで実質的に物流がないわけではない。 (東京大学大学院 吉田先生) ・様々なルート計画を考える際の基本的な視点として、何が Gravity となっているかについてがポイントであろう。一つは“人口”。アフガンの人口密度の例のように、対象地域各国についても人口密度と交通ルートをオーバー

    ラップさせれば、理想的な交通ルート計画となっている/もしくは理想ルート像が描くことが可能となり、説明にも

    より説得力が出るのではないか? ・イランを抜けるルートは、経済的な理由以外にもルート構築の意味があるであろう。 (調査団) ・CIS 諸国にとっても、現在はトルクメニスタン経由でイランへ下るルートしかないので、CIS 諸国はトルクメニスタンを通らないルート整備に期待を寄せている。この意味ではアフガン内を経由するルートがある。 ・リングロードから各隣接国へ、今後、道路/鉄道が整備されると、マザリシャリフはウズベキの経済圏、ヘラート

    はイランの経済圏、カンダハールはパキスタンの経済圏それぞれ隣接国の経済圏へ取り込まれるような動きが、

    実際は出てくることが想像される。アフガンという国家の一体化とは逆の動きが出かねない。 (東京大学大学院 吉田先生) ・アフガンと各国の協定関係について。アフガンは基本的に Transit trade の中に位置づけられている国だが、協定に基づいて、どこの国の車両がどの国まで入っていけるかなど情報はあるか? (調査団) ・アフガンとパキスタン間では二国間協定があるが、実質は片務的。パキスタンの車両はアフガン国内へ入れる

    が、アフガンの車両はパキスタンへは入れない実情。他国との間ともアフガンに不利な状況となっているので、ア

    フガンとしては今後は多国間協定の整備に期待したい意向。 (東京大学大学院 吉田先生) ・メコン地域では、ラオス、ベトナム、タイで 3 国協定を結び、貨物を保税扱いで流通させているような状況があるが、アフガンはまだそこまでの状況ではないということですね? (調査団) ・そのとおりだが、国際機関が隣国間の貿易調整の常設機関の設置を検討したり、既存協定の見直しをするなど

    の支援活動を展開中。 (東京大学大学院 吉田先生) ・Transit 国では三国間協定で貿易に参加するような機会を設けないと、国境での物資積み替え、tariff 支払い他の様々な煩雑な手続きを考えると、物流促進は進まないであろう。 (調査団) ・パキスタンでは検問が多く、流通時間が読めなかったり、CIS 域内ではトラックは他国へ入れるが、運転手のVISA 問題で入国に手間がかかったりしている例がある。斯様なソフト面の課題を合わせて解決することが必要。

  • (東京大学大学院 吉田先生) ・運転免許、VISA、排ガス規制、検疫等の問題点等、越境手続きには問題がある。GMS の A.H.の状況を見ていても、解決すべき課題が多く、スムースに事が進まないのが現状。 ・広域交通インフラ整備にあたっては、インフラのハード面の整備に並行してソフト面の改善を並行して行うことが

    必要。 ・イランでチャーバハール港の背後地をアフガンへ提供してもよいという話はすごいこと。一ルートでも、アフガン

    との物流を円滑化するようなモデルルートが現れれば、他の物流路も整備しようという流れが起きるのではない

    か? (調査団) ・ウズベキスタン、アフガン、イランの3カ国協定を結ぶ動きがあり、南北回廊を整備したい意向がある。 ・ヘラートではイラン、マザリシャリフではウズベキスタン、カンダハールではパキスタンの通関システムに倣ってお

    り、国を通して一貫した通関システムとなっていない。有効性のある多国間協定が必要と考える。 (東京大学大学院 吉田先生) ・多国間協定の実現が困難ということであれば、MOU 方式で一つの結節点(国境)通過に関する合意を行う策なども考えられる。他ルート、他地点を含まず、どこか特定地点の貿易(越境)ルールを定めて突破口とすることも考

    えられるのでは? (JICA) ・将来ネットワーク図について、今後、ネットワークとして整備してゆく必要があるというのはどのような観点から

    か?既存ネットワーク等の関係はどうか?特に“南北回廊”については? (調査団) ・個々の区間毎では様々なボトルネックがある。現状では、テルメズ~マザリシャリフ~ジャララバード⇒パキスタ

    ンというルートが主要ルートの一つ。治安状況が良ければ、ダイレクトに南へ下がれるルート計画も可能だが、現

    状を勘案すると、マザリシャリフ~カブール間の山岳部が弱いので、今後整備の必要があるという視点。 ・既存でネットワークがないということではない。弱い部分を強化し、恒常的に物流が流れるよう改善すべきで

    は?ということ。広域ネットワークとして交通網を考える際には、道路に限らずオプションを考える必要がある。代

    替ルート確保を含めた幅のある交通軸の整備検討が必要と考える。 ・鉄道の観点からは、アフガン周辺国の鉄道ネットワークはある程度構築されている。ADB でもウズベキ-イラン、ウズベキ-パキスタンへ抜けるルートの F/S 調査は実施されている。鉄道を1本2本引くことで、アフガン地域が周辺国の既存ネットワークに組み込まれることが可能となる。 ・当面は、主要国から主要結節点まで鉄道を整備し、その後は道路輸送に拠るというのが現実的だが、ウズベキ

    ~アフガン~イランヘ抜けるルートは技術的にも直ぐに可能。時間はかかるかみしれないが実現すれば、CIS~イラン間の一つの主要なルートが構築されることとなる。 (東京大学大学院 吉田先生) ・今回は物流という視点の検討だが、人流という点、またバスの動きなどは確認できたか?バスの相互乗り入れは

    平和構築に貢献する印象を持っている。 (調査団) ・2006 年の時点での情報はある。アフガン公共事業省への確認では、国内の北東部の国境地点でのバス交通の情報は獲得できた。 ・以前はカンダハールからの国境越えのバスはあった模様、現在は治安問題で減少。ペシャワールからのバスは

    なく、乗り合いバス、タクシーでも故郷で人は降りて、越境後にバスに乗り込む状況。車両の乗り入れは行われて

    いない模様。 (JICA) ・国境を跨いで同じ民族が居住している地域が複数ある現状で、アフガンと隣国を結ぶ交通路が今後、益々整

    備されると、アフガニスタン側が余程確固たる施策を採らないと国家としての調和を保つことが困難になるという

    考え方もできないか?隣国通貨の各主要都市での流通も一例。 ・他の研究会での専門家の見解だが、パシュトゥン人は国境を越えた往来があり、パシュトゥーニスタン運動等が

    あったが、ウズベキ人、タジク人については過去に独立運動の気配を見せたことはない模様。アフガン/パキス

    タンのパシュトゥン人の動きとタジク人、ウズベク人等の運動は切り離して見る必要があるという意見であった。 (調査団) ・パキスタン外務省、イラン外務省もパキスタン、バロチスターン地域の治安状況には強い懸念を示していた。イ

    ラン/パキスタンを結ぶ鉄道が完成したにも拘わらず、Symbolic な状況に留まっているのは残念なこと。 (JICA) ・現状分析から将来の広域交通ネットワークのアイデアを構築する検討方策について、吉田先生からご意見いた

    だきたい。

  • (東京大学大学院 吉田先生) ・越境/広域交通インフラとは何か?ということを考え出すと、“国“とは何かということとなる。EUの例では、域内

    の物流/交流が盛んになると個々の国の裁量権は薄れてゆくのは自然な流れ。 ・越境することで、越境のバリアを下げることで、共通の価値を認識するようになるということを信じるようになる ・具体的な分析については、定量分析は殆ど不可能なので、将来ネットワークを検討するプロセスを紹介した際

    に誰もがこのような感じかな、と評価してもらえるような整理ができれば良い。 ・ヒントは、人口分布に交通網を重ね合わせてみること。また可能であれば、それに加えて RGDP(Regional Gross Domestic Product)のような指標を盛り込めるとよい。それを上から見て、重要地域を結ぶネットワークになっているということになれば良い。 ・また、イランに抜ける有望なルートを絞って抽出した方が有益かもしれないとも思う。 (JICA) ・中国の関与は本検討に反映させるという観点についてはどうか? (調査団) ・中国の影響はなくはない。これまでは、本研究に係る内容について中国の影響はあまり大きくなかったが、近

    年、資源外交とインフラ開発が結びついて当地域への影響が増してきているのは事実。しかし本調査では、調査

    対象国で中国の影響について情報収集してきているが、中国本国を対象とした具体的な情報収集は行っていな

    い。 3 次回の予定

    2 月 9 日(火) 15:30~ DF/R の内容についての検討会。

    以 上

    要対応事項 DF/R の作成

  • 1

    1

    アフガニスタン国およびその周辺国のアフガニスタン国およびその周辺国の広域インフラ整備研究広域インフラ整備研究((第三回研究会第三回研究会))

    2010年1月5日

    独立行政法人 国際協力機構

    2

    目標目標

    アフガニスタン及び周辺国のクロスボーダーインフラ整備による地域の平和構築

    広域交通インフラ整備にかかる現況と課題の整理

  • 2

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    スケジュールスケジュール((II))

    現地調査旅程(第一次)

    10/07 10/09 10/11 10/13 10/15 10/17 10/19 10/21 10/23 10/25

    National Trade Corridor

    マニラ(ADB)テヘラン

    イスラマバードカラチ

    外務省

    財経省

    JETRO

    商工会議所

    道路交通省

    税関事務所

    港湾局

    運輸通信部

    政府経済部

    計画部

    鉄道省

    運輸省

    港湾局

    JETRO

    税関事務所

    商工会議所

    Execution District Officer

    鉄道省カラチ事務所

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    スケジュールスケジュール((IIII))

    現地調査旅程(第二次)

    12/11 12/12 12/13 12/14 12/15 12/16 12/17

    世銀

    デリー

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    アフガニスタン (カブール)

    通産省 ADBUrban Develop.

    公共事業省財務省 UNDP 道路調査 道路技研

  • 3

    5

    アフガニスタン等広域回廊調査(経済・産業)アフガニスタン等広域回廊調査(経済・産業)

    1 アフガニスタン経済の概況と特色

    ・人口 約2,700万人(2008)⇒1990年と比べ倍増・一人当たりGDP 500米ドル程度(2008)⇒近年急速に改善

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    人口(万人)

    一人当たりGDP(米ドル)

    人口(左軸)と一人当たりGDP(右軸)

    出典:国際連合統計局

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    アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)

    ・農業国である⇒農業経済の動向が経済に大きな影響を与える。

    出典:国際連合統計局

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    2002

    2004

    2006

    2008

    交通・通信

    商業

    建設業

    鉱工業

    農林水産業

    GDPとその内訳(1990年価格、単位:百万アフガニ)

  • 4

    7

    アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)・貿易は近年急増⇒ただし、もともとフォーマルの他に約2倍のインフォーマル貿易があると推計される

    出典:ADB、Key Indicators for Asia and the Pacific 2008

    アフガニスタンの輸出入の推移(単位:100万ドル)

    131 189 181

    688

    105 166 128 145 151 123 142 91 87 210 185 238 275 321

    479 443 398 465 391 387 661 604

    462 490 621 566

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    1,973

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    4,721

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    1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007

    Exports, total

    Imports, total

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    アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)

    ・インフォーマル部門の大きな役割⇒貿易、交通分野も然り。

    出典:世界銀行 Afghanistan—State Building, Sustaining Growth, and Reducing Poverty

    各産業部門におけるインフォーマル経済の比率

  • 9

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    アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)

    ・アフガニスタンは周辺国と比べ域内貿易への依存度が高い⇒

    地域回廊整備の裨益はアフガニスタンがより大きい

    アフガニスタンと周辺国の域内貿易への依存度

    出典:Afghanistan: Cross Border Trade and Transport Facilitation, ADB

    11

    ①Termez ⇒ Mazar-i-Sharif②Iran ⇒ Zarang③Sirkhan Bandar ⇒ Spin Boldak④Islam Qala ⇒ Herat⑤Zarang ⇒ Kabul⑥Hairatan ⇒ Kabul ⑦Torghandi ⇒ Spin Boldak⑧Kirky ⇒ Mazar-i-Sharif⑨Iran ⇒ Herat⑩Tehran ⇒ Mazar-i-Sharif・・・・・・・・・・・・⑫Peshawar ⇒ Kabul

    5.8%5.8%5.4%5.2%4.5%4.1%3.2%2.8%2.8%2.6%・・・・・2.4%

    Origin-Destination of Truck No. (TOP 10)

    アフガニスタンと隣接国の貿易ルート

    出典:“Cross Border Trade

    & Trade Facilitation (2006,

    ADB) “レポートをもとに調

    査団で作成

    6

  • 12

    アフガニスタンと隣

    接国を結

    ぶ越

    境ルートの現況

    国境付近までのアクセス

    交通量と越境交通量に

    差があるのが特徴

    出典:

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    6, A

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    )”レポートをもとに調査団で作成

    7

  • 1

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    アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)アフガニスタン国内、輸送費用以外の費用が大きい⇒対策の重点

    アフガニスタンへの輸送費用(米ドル)

    出典 Trade and Regional Cooperation between Afghanistan and its Neighbors

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    アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)

    ・人口が分散している⇒低コストで低容量の道路が求められる

    出典:コロンビア大学SEDAC

    単位:人

    人口密度の分布

    8

  • 2

    15

    アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)

    2 広域回廊整備の効果

    広域回廊整備には以下のような効果がある

    ・GDPの増加

    ・貿易の増加

    ・雇用の創出

    ・貨物輸送の増加

    ・移動時間、輸送コストの節約

    ⇒これらの効果は、広域(interregional, intraregional)、あるいはアフガニスタン

    国内(national, community)のどのレベルを対象にするかによって、波及の規模や

    メカニズムが異なり、どのレベルに重点を置くがが、UN、WB、ADB、日本(JICA)

    やアフガニスタンおよび周辺国の取り組みにおける力点の置き方の違いとなって

    現れる。各レベルの施策や効果には有機的な関連があり、役割分担を調整、明

    確化した上で、互いに補強、協力しあう形での総合的、重層的な取り組みが必要

    である。

    16

    アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)アフガニスタン等広域回廊調査(産業・経済)

    コミュニティ(Community)

    国(National)

    地域内(Intraregional)

    地域間(Interregional)

    地域発展、雇用創出、安定化のため地域道路は不可欠

    環状道路内国道は地域産物を環状道路へ運ぶ要

    国際アクセス道路、環状道路はほぼ完成

    -公共事業省

    地域全体の競争力強化

    カラチ・カシム、グワダル、チャバハール、バンダルアッバース4港の調査

    カラチ港の競争力強化

    広域

    2国際港湾の国際競争力強化

    農村開発重視今回の調査今回の調査JICA

    -南北回廊重視CAREC、交通分野最重視

    ADB

    後発地域の市場への統合→まず道路

    通過貿易協定見直を提案

    地域内回廊を最重視

    WB

    4000の村落をつなぎ市場化

    道路は地域開発に不可欠

    アフガン経済のPeripherization

    UNDP

    -通過貿易協定見直

    パキスタン国鉄の再建

    パキスタン

    言葉が同じ、難民、出稼ぎ労働者の存在

    アフガン国内を含む鉄道整備

    ECO、イスラム圏としての連帯

    イラン

    -対パキ通過貿易協定見直

    二国間協定はアフガンに不利

    財務省(関税)

    -通過交通の経済波及効果に期待

    アフガン国際回廊としての歴史

    商務省アフガニスタン

    アフガニスタン

    3 関係機関の取り組み

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  • 17

    アフガニスタン等

    広域

    回廊

    調査(産

    業・経

    済)

    アフガニスタン等

    広域

    回廊

    調査(産

    業・経

    済)

    4アフガニスタンに関する多

    国間スキーム

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    数は多いが実効

    性に課

    *他にECO

    10

    6.入手資料資料No. I-3