新製品 LT-X LF-X LTR-V - THK...LT-X...
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新製品
コンパクトボールスプライン
新循環経路により コンパクト化・高速化を実現
LT-X/LF-X/LTR-V
fix_LTX-LFX-LTRV_Catalog_H1_190220.indd 1 2019/02/20 10:57
新循環経路によりコンパクトなナット形状と高速対応を実現した、コンパクトボールスプラインです。
LT-X/LF-Xコンパクトボールスプライン
新循環経路により コンパクト化・高速化を実現
LF-X
LT-X
1
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6
4
2
00 50 100 150
抵抗値[N]
ストローク[mm]
6
4
2
00 50 100 150 200
抵抗値[N]
ストローク[mm]
従来LT16 LT16X
高速耐久試験
転がり抵抗値測定試験
従来LT LT-X
スプラインナット寸法比較(LT・LT-X)
項目 内容使用形番 LT20X速度 2m/s加速度 49m/s2
潤滑剤 リチウム石けん基グリース(AFB-LFグリース)ストローク 650mm姿勢 水平
試験結果 :
単位:mm
軸径外径 全長
LT-X形 LT形 LT-X形 LT形4 8 10 12 165 10 12 13.6 206 12 14 17.6 258 15 16 23.8 25
10 19 21 30.8 3313 23 24 32.4 3616 28 31 46.4 5020 32 35 59 6325 40 42 67 7130 45 47 75.6 80
項目 内容使用形番 LT16 / LT16X速度 10mm/s潤滑剤 リチウム石けん基グリース(AFB-LFグリース)姿勢 水平
新循環経路により従来形番LT/LF形よりナット形状がコンパクトになりました。
新循環経路により最適なボール循環となり、高速動作を実現しました。
従来形番LT/LFに比べ摺動抵抗の変動が減少しました。
潤滑装置QZはスプラインナットの両端に装着する潤滑部品です。スプライン軸の転動溝に適切な量の潤滑油を提供することによって転動体と転動面の間には油膜が常に形成され、潤滑メンテナンス間隔の大幅な延長を可能にします。
コンパクトなナット形状特長 1
滑らかな動作特長 3
製品特長
特長 2 高速対応
オプション 潤滑装置QZ特長 4
外径比最大
10%コンパクト化
試験結果: 10,000km 走行後、異常なし
外径比最大10%コンパクト化(当社従来品との比較)。基幹部のコンパクト設計を実現します。
NEW 詳細はP.10を参照ください。
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LT-Xスプラインナットの外周にサポートベアリングをダイレクトに組込んだ、軽量・コンパクトなユニットタイプのボールスプラインです。
LTR-Vロータリーボールスプライン
新製品
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45° 45°
従来形番との質量比較
350(g)
190(g)
510(g)
330(g)
790(g)
490(g)
LTR16A LTR16V LTR20A LTR20V LTR25A LTR25V
サポートベアリング
スプラインナット
LTR-V形はボールスプライン部にLT-X形を採用することで、従来形番LTR-A形に比べ、コンパクトです。
LTR-V形はボールスプライン部にLT-X形を採用することで、従来形番LTR-A形に比べ、軽量です。
サポートベアリングはモーメント負荷に強い接触角45°を採用しています。
コンパクト特長 1
高剛性特長 3
製品特長
特長 2 軽量
最大46%軽量化
外径比最大
17%ダウン
形番サポート部外径(D) フランジ外径(D1) プール取付部(D6)
従来品比率 従来品比率 従来品比率
従来 LTR 16A 48 13%小型化64 16%小型化
36 10%小型化LTR 16V 42 54 32.5
従来 LTR 20A 56 14%小型化72 11%小型化
43.5 17%小型化LTR 20V 48 64 36
従来 LTR 25A 66 15%小型化86 16%小型化
52 16%小型化LTR 25V 56 72 43.5
単位:mm
スプラインナット寸法比較(LTR-A・LTR-V)
LTR-A LTR-V
DD6D1
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外筒シャフト
転動溝
リテーナ
ボール
スプライン軸スプラインナット
ボール
リテーナ
R溝接触点接触 シャフト
荷重 荷重
リニアブッシュ ボールスプライン
ストローク
リニアブッシュの使用例
ボールスプラインの使用例
モータ
モータ
ボールねじ
ボールスプラインリニアブッシュ
ボールねじ
LT-X/LF-X
ボールスプラインとは
ボールスプラインがもたらす3つの特長
1 高負荷容量・長寿命
2 軽量・コンパクト
リニアブッシュとは違い、ボールスプラインには転動溝があります。転動溝はボールに近似したR形状をしているため、受けられる荷重が大幅に上がり、高負荷容量・長寿命を実現します。リニアブッシュと比較すると許容荷重が13倍、寿命は約2200倍になります。
ボールスプラインは1軸でトルクを受けることができるため、リニアブッシュの場合と比べると周辺関連部品が小さくなり、部品点数も減るため、基幹部の軽量化及びトータルコストダウンにつながります。
精密研削されたスプライン軸の転動溝をボールが転がることにより、ナットが滑らかな直線運動をおこないながらトルク伝達もできる直線案内製品です。
直線運動
5
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直線運動
直線運動
回転運動回転運動
モータ
プーリ
ボールスプライン
ワーク
電動アクチュエータ
ボールスプラインがもたらす3つの特長
3 直線 & 回転機構 ボールスプラインは1軸でトルク伝達ができるため、直線と回転の組合せ運動を実現することができます。
LTR-V直線 & 回転運動
新製品
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LT-X
LT-XL
ナット外径がストレートな円筒形状で、トルクを伝達する場合は、キーを打込んで使用する最もコンパクトなタイプです。
LT-X形と同一外径でナットを長くしたタイプです。LT-X形の許容を超えたトルクやオーバーハング荷重、モーメントがかかる場合に適しています。対象形番:LT5XL、LT6XL、LT8XL
LF-X
LTR-V
LF-XLフランジ形ロングタイプ
フランジを利用してハウジングにボルトで固定できるので、組付けが簡単です。ハウジングにキー溝加工すると変形の恐れがある箇所やハウジングの幅が狭い箇所に適しています。
LF-X形と同一外径でナットを長くしたタイプです。LF-X形の許容を超えたトルクやオーバーハング荷重、モーメントがかかる場合に適しています。対象形番:LF5XL、LF6XL、LF8XL
LT-X形ボールスプラインのスプラインナット外径にアン
ギュラコンタクトタイプのボール転動面を設け、サポート
ベアリングを構成した、軽量・コンパクトタイプです。
ラインナップ
フランジ形
円筒形ロングタイプ
円筒形
新製品
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支持部
部品取付部
スプライン部
スプライン外筒
支持部
部品取付部
表3A
表4A-B
表1A-B
A
表2 A 表2B
B 表3B
支持部
部品取付部
スプライン部
スプライン外筒
支持部
部品取付部
表3A
表1A-B
A
表2 A 表2B
B 表3B
LT-X/LT-XL、LF-X/LF-XL、LTR-V形では円周方向のすきまの総和を回転方向すきまとして規格化しています。
ボールスプライン精度測定項目
表1 スプライン軸の支持部に対するスプライン外筒外径の振れ
表2 軸の支持部に対する軸部端面の直角度
回転方向すきまの測定
表4 軸の支持部に対するフランジ取付面の直角度
表5 回転方向すきま
表3 軸の支持部に対する部品取付部の同軸度
精度 振れ(MAX)[μm]呼び軸径 4,5 6,8 10 13,16,20 25,30
スプライン軸全長(mm) 並級
(無記号)上級(H)
精密級(P)
並級(無記号)
上級(H)
精密級(P)
並級(無記号)
上級(H)
精密級(P)
並級(無記号)
上級(H)
精密級(P)
並級(無記号)
上級(H)
精密級(P)こえる 以下
200 72 46 26 72 46 26 59 36 20 56 34 18 53 32 18 200 315 133※1 133 89※2 57※3 83 54 32 71 45 25 58 39 21 315 400 171 114 103 68 41 83 53 31 70 44 25 400 500 214 123 82 51 95 62 38 78 50 29 500 630 151 102 112 75 46 88 57 34 630 800 190 137 92 58 103 68 42 800 1000 170 115 75 124 83 521000 1250 151 102 651250 1600 190 130 85
※1 #4は除く。#5は250mmまで適用する。 ※2 #6は250mmまで適用する。 ※3 #6は除く。
※LF-X形のみ適用
精度 直角度(MAX)[μm]呼び軸径 並級(無記号) 上級(H) 精密級(P)
4,5,6,8,10 22 9 613,16,20 27 11 8
25,30 33 13 9
精度 同軸度(MAX)[μm]呼び軸径 並級(無記号) 上級(H) 精密級(P)4,5,6,8 33 14 8
10 41 17 1013,16,20 46 19 12
25,30 53 22 13
精度 直角度(MAX)[μm]呼び軸径 並級(無記号) 上級(H) 精密級(P)4,5,6,8 27 11 810,13 33 13 9
16,20,25,30 39 16 11
単位:μm
呼び軸径回転方向すきま
普通 CLすきま CMすきま 4 -2 ~ +1 -6 ~ -2 5 -2 ~ +1 -6 ~ -2 6 -2 ~ +1 -6 ~ -2 8 -2 ~ +1 -6 ~ -2 10 -2 ~ +1 -4 ~ -2 13 -2 ~ +1 -4 ~ -2 16 -2 ~ +1 -5 ~ -2 -8 ~ -520 -2 ~ +1 -5 ~ -2 -8 ~ -525 -3 ~ +1 -7 ~ -3 -11 ~ -730 -3 ~ +1 -7 ~ -3 -11 ~ -7
回転方向すきま
■ LTR-V
■ LT-X・LT-XL / LF-X・LF-XL
精度規格
回転方向すきま
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防塵
標準グリース
ボールスプラインには、防塵用部品として耐摩耗性に優れた特殊合成ゴムシールがあります。スプラインナット内やサポートベアリング内にごみや異物が流入した場合、異常摩耗や早期寿命の原因となるため有害な異物の流入を防止する必要があります。
THKオリジナルグリース AFF 代表性状
AFFグリースは、高級合成油、リチウム系増ちょう剤および特殊添加剤を使用し、安定した転がり抵抗値、耐フレッチング性に優れたグリースです。
THKオリジナルグリース AFB-LFAFB-LFグリースは、精製鉱油を基油としたリチウム系増ちょう剤の万能グリースです。極圧性能および機械安定性に優れています。
代表性状項目 代表性状値 試験方法
増ちょう剤 リチウム系基油 精製鉱油基油動粘度 : mm2/s(40℃) 170 JIS K 2220 23
混和ちょう度(25℃、60W) 275 JIS K 2220 7
混和安定度(10万W) 345 JIS K 2220 15
滴点 : ℃ 193 JIS K 2220 8
蒸発量 : mass%(99℃、22h) 0.4 JIS K 2220 10
離油度 : mass%(100℃、24h) 0.6 JIS K 2220 11
銅板腐食(B法、100℃、24h) 合格 JIS K 2220 9
低温トルク : mN・m(-20℃)起動 130
JIS K 2220 18回転 51
4球試験(融着荷重) : N 3089 ASTM D2596
使用温度範囲 : ℃ -15~100
外観色 黄褐色
項 目 代表性状値 試験方法増ちょう剤 リチウム系基油 高級合成油基油動粘度 : mm2/s(40℃) 100 JIS K 2220 23
混和ちょう度(25℃、60W) 315 JIS K 2220 7
混和安定度(10万W) 345 JIS K 2220 15
滴点 : ℃ 220 JIS K 2220 8
蒸発量 : mass%(99℃、22h) 0.7 JIS K 2220 10
離油度 : mass%(100℃、24h) 2.6 JIS K 2220 11
銅板腐食(B法、100℃、24h) 合格 JIS K 2220 9
低温トルク : mN・m(-20℃)起動 220
JIS K 2220 18回転 60
4球試験(融着荷重) : N 1236 ASTM D2596
使用温度範囲 : ℃ -40~120
外観色 茶褐色
封入形番:LT4X~LT8X LF4X~LF8X
封入形番:LT10X~30X LF10X~30X LTR16V,20V,25V
※規格値はスプライン外筒1個(エンドシール2枚)当たりの値を示す。 また、リップ部にはTHK AFF グリースを塗布した状態とする。
※測定条件...シール「ZZ」2枚、THK AFB-LFグリース封入有り
LT-X形・シール抵抗最大値呼び軸径 エンドシール(Max. / 2枚)
4 0.13 5 0.15 6 0.17 8 0.2110 0.813 1.016 1.320 1.625 2.030 2.4
単位:N
LTR-V形・サポートベアリングシール抵抗最大値呼び軸径 シール抵抗×10-3(Max. / 2枚)
16 4020 6025 60
単位:N・m
LTR-V
ゴムシール「ZZ」
ゴムシール「UU」
ゴムシール「ZZ」
ゴムシール「ZZ」
サポートベアリング断面図
ゴムシール「UU」
ゴムシール「UU」
LT-X/LF-X ※当図はLT-X
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オプション 潤滑装置QZスプラインナットの両端に装着する潤滑用部品です。潤滑装置QZは、スプライン軸の転動溝に直接、適切な量の潤滑油を供給します。このため、ボールと転動溝の間には常に油膜が形成され、潤滑メンテナンスの大幅な延長を可能にします。
また、ボールスプラインの周囲を汚さず、環境に優しい潤滑システムです。潤滑装置QZは、主に3つの部品から形成されており、潤滑装置QZ内部にある潤滑油はフェルトペンなどに利用されている毛細管現象の原理を利用して、スプライン軸転動溝に供給されます。※スプラインナットの全長寸法が長くなりますのでご注意ください。
• 損失した油分を補うため、潤滑メンテナンス間隔の大幅な延長が可能になります。
• 適切な量の潤滑油を転動面に供給するため、周囲をよごさず、環境に優しい潤滑システムです。
特 長
QZ取付対応形番のスプラインナット全長形式 LT-X / LF-X呼び軸径 #10 #13 #16 #20 #25
シール・QZ無し 30.8 32.4 46.4 59 67
UU 33 36 50 63 71
QZUU 49 52 66 79 87
単位:mm
NEW
オプション潤滑装置QZ取付後のスプラインナット全長
潤滑装置QZ本体構造図
※各形番のスプラインナット全長は上表を参照ください
潤滑装置QZ潤滑装置QZ
ケース
高含油ファイバーネット
フタ
高密度ファイバーネット
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2-φd0通シ 2-φd0通シ
L(シール付全長)
L(シール付全長)
L1(シール無全長) L1(シール無全長)
t t
b
φD φDφD0φD0
120°
ℓ0L2
L2
呼び形番の構成例
LT4X LT5X・LT5XL・LT6X・LT6XL・LT8X・LT8XL
呼び形番
スプライン軸径 ナット寸法 基本定格トルク 基本定格荷重 静的許容モーメント 質量
外 径 長 さ キー溝寸法 給脂穴 MA1
[N・m]
MA2(シール有)
[N・m]
MA2(シール無)
[N・m]
スプラインナット注)[g]CT
[N・m]C0T
[N・m]C
[kN]C0
[kN]D0h7 D 許容差 L
(シール付) L1
(シール無) L2b
H8 t ℓ0 d0
LT4X 4 8 0
14.4 12 7.5 1 1 0.49 0.82 0.42 0.70 0.84 6.2 5.0 2.2 –0.009
LT5X 5 10
0 15 13.6 7.3 2 1.2 4.7
1 0.82 1.25 0.56 0.85 1.04 8.2 6.6 3.3LT5XL –0.009 26 24.6 18.3 1 1.59 3.20 1.09 2.19 6.11 35.5 28.4 8LT6X
6 12 0 19 17.6 10.2
2 1.2 6 1 1.73 2.77 0.98 1.58 2.85 19.0 15.2 6.6
LT6XL –0.011 30 28.6 21.2 1 2.81 5.54 1.60 3.15 10.6 59.8 47.8 13.3LT8X
8 15 0 25 23.8 14.6
2.5 1.2 8 1 6.00 9.23 1.39 2.15 5.13 34.3 27.4 14.3
LT8XL –0.011 40 38.8 29.6 1 10.10 19.5 2.35 4.53 21.1 110.9 88.7 24.3
LT10X 10 19 0
33 30.8 23.9 3 1.5 13 1.5 9.41 17.3 2.94 5.40 21.5 114 104 30–0.013
LT13X 13 23 0
36 32.4 24 3 1.5 15 1.5 17.1 28.7 4.16 6.96 28.9 164 149 40–0.013
LT16X 16 28 0
50 46.4 35.4 3.5 2 17.5 2 42.9 68.6 8.40 13.4 77.4 419 381 81–0.013
LT20X 20 32 0
63 59 47.4 4 2.5 29 2 66.4 117 10.5 18.6 144 735 669 130–0.016
LT25X 25 40 0
71 67 52.6 4 2.5 36 3 125 207 15.9 26.2 230 1183 1077 235–0.016
LT30X 30 45 0
80 75.6 59.6 4 2.5 42 3 196 319 20.8 34.0 335 1714 1560 295–0.016
精度記号(P.8参照)
スプライン軸全長(mm表示)
スプライン軸記号(P.17参照)1軸に付くスプラインナットの個数(1個の場合は表示しない)
呼び形番
防塵用部品記号(P.9参照)
潤滑装置QZ付き(P.10参照)
回転方向すきま記号(P.8参照)
LT20X2 UUQZ CL + 700L P K
無記号:潤滑装置QZ付き QZ:シール付き
無記号:シール無し UU:両端シール付き U:片側シール付き
無記号:普通すきま CL:CLすきま CM:CMすきま
無記号:中実軸 K:中空軸Kタイプ(厚肉) N:中空軸Nタイプ(薄肉)
無記号:並級 H:上級 P:精密級
寸法表
LT-X / LT-XL
の項目をご指定ください。 ※当カタログ記載の形番では全ての項目をご指定ください。
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呼び形番
スプライン軸径 ナット寸法 基本定格トルク 基本定格荷重 静的許容モーメント 質量
外 径 長 さ キー溝寸法 給脂穴 MA1
[N・m]
MA2(シール有)
[N・m]
MA2(シール無)
[N・m]
スプラインナット注)[g]CT
[N・m]C0T
[N・m]C
[kN]C0
[kN]D0h7 D 許容差 L
(シール付) L1
(シール無) L2b
H8 t ℓ0 d0
LT4X 4 8 0
14.4 12 7.5 1 1 0.49 0.82 0.42 0.70 0.84 6.2 5.0 2.2 –0.009
LT5X 5 10
0 15 13.6 7.3 2 1.2 4.7
1 0.82 1.25 0.56 0.85 1.04 8.2 6.6 3.3LT5XL –0.009 26 24.6 18.3 1 1.59 3.20 1.09 2.19 6.11 35.5 28.4 8LT6X
6 12 0 19 17.6 10.2
2 1.2 6 1 1.73 2.77 0.98 1.58 2.85 19.0 15.2 6.6
LT6XL –0.011 30 28.6 21.2 1 2.81 5.54 1.60 3.15 10.6 59.8 47.8 13.3LT8X
8 15 0 25 23.8 14.6
2.5 1.2 8 1 6.00 9.23 1.39 2.15 5.13 34.3 27.4 14.3
LT8XL –0.011 40 38.8 29.6 1 10.10 19.5 2.35 4.53 21.1 110.9 88.7 24.3
LT10X 10 19 0
33 30.8 23.9 3 1.5 13 1.5 9.41 17.3 2.94 5.40 21.5 114 104 30–0.013
LT13X 13 23 0
36 32.4 24 3 1.5 15 1.5 17.1 28.7 4.16 6.96 28.9 164 149 40–0.013
LT16X 16 28 0
50 46.4 35.4 3.5 2 17.5 2 42.9 68.6 8.40 13.4 77.4 419 381 81–0.013
LT20X 20 32 0
63 59 47.4 4 2.5 29 2 66.4 117 10.5 18.6 144 735 669 130–0.016
LT25X 25 40 0
71 67 52.6 4 2.5 36 3 125 207 15.9 26.2 230 1183 1077 235–0.016
LT30X 30 45 0
80 75.6 59.6 4 2.5 42 3 196 319 20.8 34.0 335 1714 1560 295–0.016
LT10X~30X単位:mm
注)スプラインナットの質量は、シールなしの質量です。
呼び軸径精度
並級(無記号) 上級(H) 精密級(P) 4 200 200 200
5 250 200 200
6 315 250 200
8 500 400 315
10 1000 630 500
13 1000 800 630
16 2000 1000 1000
20 2000 1500 1000
25 3000 1500 1000
30 3000 1600 1250
スプライン軸最大製作長さ 単位:mm
寸法表
LT-X / LT-XL
φD0φD
L2
L
L1
ℓ0
2-φd0
b
t
12
fix_LTX-LFX-LTRV_Catalog_P1-22_190220.indd 12 2019/02/20 11:00
φD
φD0
φD1
PCD PCD
H
E1E1
B
EL2
2-φd1通シ4-φd1通シ
L(シール付全長)
L1(シール無全長) L1(シール無全長)
φD0
EH F
φD
φD1
L(シール付全長)
2-φd045° 45°
L2
寸法表
LF4X LF5X・LF5XL・LF6X・LF6XL・LF8X・LF8XL
呼び形番
スプライン軸径 ナット寸法 基本定格トルク 基本定格荷重 静的許容モーメント 質量
外径 長さ フランジ外径 給脂穴 取付穴MA1
[N・m]
MA2(シール有)
[N・m]
MA2(シール無)
[N・m]
スプラインナット注)[g]
D0h7 D 許容差 L
(シール付) L1
(シール無) L2 D1 B H F E E1 d0 PCD d1×d2×h CT[N・m]
C0T[N・m]
C[kN]
C0[kN]
LF4X 4 8 0 –0.009 14.4 12 7.5 20 10 2.5 - 5.95 4.74 - 15 3.4通し 0.49 0.82 0.42 0.70 0.84 6.2 5.0 4.7
LF5X 5 10 0 15 13.6 7.3 23 - 2.7 - 6.55 5.35 - 17 3.4通し 0.82 1.25 0.56 0.85 1.04 8.2 6.6 9.9LF5XL –0.009 26 24.6 18.3 6.5 1 1.59 3.20 1.09 2.19 6.11 35.5 28.4 14.6LF6X 6 12 0 19 17.6 10.2 25 - 2.7 2.4 7.1 6.4 1 19 3.4通し 1.73 2.77 0.98 1.58 2.85 19.0 15.2 13.8LF6XL –0.011 30 28.6 21.2 7.9 2.81 5.54 1.60 3.15 10.6 59.8 47.8 20.5LF8X 8 15 0 25 23.8 14.6 28 - 3.8 3.5 9 8.4 1.5 22 3.4通し 6.00 9.23 1.39 2.15 5.13 34.3 27.4 26.5LF8XL –0.011 40 38.8 29.6 11 10.10 19.5 2.35 4.53 21.1 110.9 88.7 36.5
LF10X 10 19 0 –0.013 33 30.8 23.9 38 - 6 5.95 10.55 9.45 1.5 28 4.5×8×4.4 9.41 17.3 2.94 5.40 21.5 114 104 66
LF13X 13 23 0 –0.013 36 32.4 24 43 - 6 6 12 10.2 1.5 33 4.5×8×4.4 17.1 28.7 4.16 6.96 28.9 164 149 82
LF16X 16 28 0 –0.013 50 46.4 35.4 48 - 6 11.7 13.3 11.5 2 38 4.5×8×4.4 42.9 68.6 8.40 13.4 77.4 419 381 131
LF20X 20 32 0 –0.016 63 59 47.4 54 - 8 15.7 15.8 13.8 2 43 5.5×9.5×5.4 66.4 117 10.5 18.6 144 735 669 212
LF25X 25 40 0 –0.016 71 67 52.6 62 - 8 18.3 17.2 15.2 3 51 5.5×9.5×5.4 125 207 15.9 26.2 230 1183 1077 335
LF30X 30 45 0 –0.016 80 75.6 59.6 74 - 10 19.8 20.2 18 3 60 6.6×11×6.5 196 319 20.8 34.0 335 1714 1560 489
精度記号(P.8参照)
スプライン軸全長(mm表示)
スプライン軸記号(P.17参照)1軸に付くスプラインナットの個数(1個の場合は表示しない)
呼び形番
防塵用部品記号(P.9参照)
潤滑装置QZ付き(P.10参照)
回転方向すきま記号(P.8参照)
LF20X2 UUQZ CL + 700L P K
無記号:潤滑装置QZ付き QZ:シール付き
無記号:シール無し UU:両端シール付き U:片側シール付き
無記号:普通すきま CL:CLすきま CM:CMすきま
無記号:中実軸 K:中空軸Kタイプ(厚肉) N:中空軸Nタイプ(薄肉)
無記号:並級 H:上級 P:精密級
呼び形番の構成例
LF-X / LF-XL
の項目をご指定ください。 ※当カタログ記載の形番では全ての項目をご指定ください。
13
fix_LTX-LFX-LTRV_Catalog_P1-22_190220.indd 13 2019/02/20 11:00
φDφD0φD1
FE1E
H
LL1L2
2-φd0
PCD
45° 45°
4-φd1×φd2×h
寸法表
LF10X~30X
呼び軸径精度
並級(無記号) 上級(H) 精密級(P) 4 200 200 200
5 250 200 200
6 315 250 200
8 500 400 315
10 1000 630 500
13 1000 800 630
16 2000 1000 1000
20 2000 1500 1000
25 3000 1500 1000
30 3000 1600 1250
スプライン軸最大製作長さ 単位:mm
呼び形番
スプライン軸径 ナット寸法 基本定格トルク 基本定格荷重 静的許容モーメント 質量
外径 長さ フランジ外径 給脂穴 取付穴MA1
[N・m]
MA2(シール有)
[N・m]
MA2(シール無)
[N・m]
スプラインナット注)[g]
D0h7 D 許容差 L
(シール付) L1
(シール無) L2 D1 B H F E E1 d0 PCD d1×d2×h CT[N・m]
C0T[N・m]
C[kN]
C0[kN]
LF4X 4 8 0 –0.009 14.4 12 7.5 20 10 2.5 - 5.95 4.74 - 15 3.4通し 0.49 0.82 0.42 0.70 0.84 6.2 5.0 4.7
LF5X 5 10 0 15 13.6 7.3 23 - 2.7 - 6.55 5.35 - 17 3.4通し 0.82 1.25 0.56 0.85 1.04 8.2 6.6 9.9LF5XL –0.009 26 24.6 18.3 6.5 1 1.59 3.20 1.09 2.19 6.11 35.5 28.4 14.6LF6X 6 12 0 19 17.6 10.2 25 - 2.7 2.4 7.1 6.4 1 19 3.4通し 1.73 2.77 0.98 1.58 2.85 19.0 15.2 13.8LF6XL –0.011 30 28.6 21.2 7.9 2.81 5.54 1.60 3.15 10.6 59.8 47.8 20.5LF8X 8 15 0 25 23.8 14.6 28 - 3.8 3.5 9 8.4 1.5 22 3.4通し 6.00 9.23 1.39 2.15 5.13 34.3 27.4 26.5LF8XL –0.011 40 38.8 29.6 11 10.10 19.5 2.35 4.53 21.1 110.9 88.7 36.5
LF10X 10 19 0 –0.013 33 30.8 23.9 38 - 6 5.95 10.55 9.45 1.5 28 4.5×8×4.4 9.41 17.3 2.94 5.40 21.5 114 104 66
LF13X 13 23 0 –0.013 36 32.4 24 43 - 6 6 12 10.2 1.5 33 4.5×8×4.4 17.1 28.7 4.16 6.96 28.9 164 149 82
LF16X 16 28 0 –0.013 50 46.4 35.4 48 - 6 11.7 13.3 11.5 2 38 4.5×8×4.4 42.9 68.6 8.40 13.4 77.4 419 381 131
LF20X 20 32 0 –0.016 63 59 47.4 54 - 8 15.7 15.8 13.8 2 43 5.5×9.5×5.4 66.4 117 10.5 18.6 144 735 669 212
LF25X 25 40 0 –0.016 71 67 52.6 62 - 8 18.3 17.2 15.2 3 51 5.5×9.5×5.4 125 207 15.9 26.2 230 1183 1077 335
LF30X 30 45 0 –0.016 80 75.6 59.6 74 - 10 19.8 20.2 18 3 60 6.6×11×6.5 196 319 20.8 34.0 335 1714 1560 489
単位:mm
注)スプラインナットの質量は、シールなしの質量です。
LF-X / LF-XL
14
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寸法表
+ 500L
精度記号(P.8参照)
スプライン軸全長(mm表示)
スプライン軸記号(P.17参照)1軸に付くスプラインナットの個数(1個の場合は表示しない)
呼び形番
サポートベアリング部防塵用部品記号(P.9参照)
スプラインナット防塵用部品記号(P.9参照)
回転方向すきま記号(P.8参照)
LTR20V2 ZZUU CL PK K
フランジ向記号無記号:標準 K:フランジ逆向き
無記号:シール無し
無記号:シール無し UU:両端シール付き U:片側シール付き
無記号:普通すきま CL:CLすきま CM:CMすきま
無記号:中実軸 K:中空軸Kタイプ(厚肉) N:中空軸Nタイプ(薄肉)
無記号:並級 H:上級 P:精密級
呼び形番
スプライン軸径 ナット寸法 基本定格トルク 基本定格荷重 静的許容モーメント サポートベアリング基本定格荷重 質量
外径 長さ フランジ 外径 標準タイプ Kタイプ MA(注
[N・m]
スプラインナット[g]
D0h7 D 許容差 L
(シール付) L1
(シール無) L2 D1D6h7 D7 H L3 F1 d0 PCD PCD1 θ S1×L d1 E F E F CT
[N・m]C0T
[N・m]C
[kN]C0
[kN]C
[kN]C0
[kN]
LTR16V 16 42 –0.009 –0.025
50 46.4 35.4 54 32.5 28 4 18 9 2 48 25 40 M3×6 3.4 7.5 5 7.5 5 42.9 68.6 8.4 13.4 77.4 5.2 5.1 190
LTR20V 20 48 63 59 47.4 64 36 32 6 21 10.5 2 56 30 50 M4×6 4.5 10 5.4 10 5.4 66.4 117 10.5 18.6 144 6.7 6.4 330
LTR25V 25 56 –0.010 –0.029 71 67 52.6 72 43.5 40 7 21 10.5 3 64 36 50 M5×8 4.5 12 7.6 12 7.6 125 207 15.9 26.2 230 7.4 7.8 490
呼び形番の構成例
LTR-V
の項目をご指定ください。 ※当カタログ記載の形番では全ての項目をご指定ください。
標準タイプ
PCD1
PCD
6-φd1
4-S1×L
θ°F1
L2
E
L1
F
H
L3
φD1 φD6 φD7 φD
15
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注) MAは上図に示すようにスプラインナット1個のときの 軸方向許容モーメント値です。
MA
Kタイプ(フランジ逆向き)
E F
寸法表
呼び形番 グリース潤滑 油潤滑
LTR16V 4500 6200
LTR20V 4000 5400
LTR25V 3600 4900
サポートベアリング部許容回転数 単位:min-1
呼び形番精度
並級(無記号) 上級(H) 精密級(P)LTR16V 2000 1000 1000
LTR20V 2000 1500 1000
LTR25V 3000 1500 1000
スプライン軸最大製作長さ 単位:mm
呼び形番
スプライン軸径 ナット寸法 基本定格トルク 基本定格荷重 静的許容モーメント サポートベアリング基本定格荷重 質量
外径 長さ フランジ 外径 標準タイプ Kタイプ MA(注
[N・m]
スプラインナット[g]
D0h7 D 許容差 L
(シール付) L1
(シール無) L2 D1D6h7 D7 H L3 F1 d0 PCD PCD1 θ S1×L d1 E F E F CT
[N・m]C0T
[N・m]C
[kN]C0
[kN]C
[kN]C0
[kN]
LTR16V 16 42 –0.009 –0.025
50 46.4 35.4 54 32.5 28 4 18 9 2 48 25 40 M3×6 3.4 7.5 5 7.5 5 42.9 68.6 8.4 13.4 77.4 5.2 5.1 190
LTR20V 20 48 63 59 47.4 64 36 32 6 21 10.5 2 56 30 50 M4×6 4.5 10 5.4 10 5.4 66.4 117 10.5 18.6 144 6.7 6.4 330
LTR25V 25 56 –0.010 –0.029 71 67 52.6 72 43.5 40 7 21 10.5 3 64 36 50 M5×8 4.5 12 7.6 12 7.6 125 207 15.9 26.2 230 7.4 7.8 490
単位:mm
LTR-V
16
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スプライン軸は、ラジアル荷重やトルクを受けることができる複合軸ですが、荷重やトルクが大きい場合は、スプライン軸の強度を考慮する必要があります。
スプライン軸に曲げ荷重が作用する場合、(1)式によりスプライン軸径を求めます。
M = σ • Z および Z =Mσ
M :スプライン軸に作用する最大曲げモーメント[N・mm]s :スプライン軸の許容曲げ応力[98N/mm2]Z :スプライン軸の断面係数(P.19表6参照)[mm3]
[参考]断面係数(円)
Z = π・d3
32
スプライン軸にねじり荷重が作用する場合、(2)式によりスプライン軸径を求めます。
T = τa• ZP ZP =およびTτa
T :最大ねじりモーメント[N・mm]τa :スプライン軸の許容ねじり応力[49N/mm2]ZP:スプライン軸の極断面係数(P.19表6参照)[mm3]
[参考]極断面係数(円)
ZP = π・d3
16M:曲げモーメント
T:ねじりモーメント
Z :断面係数[mm3]d :軸外径[mm]
ZP:極断面係数[mm3]d :軸外径[mm]
スプライン軸に曲げ荷重とねじり荷重が同時に作用する場合、相当曲げモーメント(Me)と相当ねじりモーメント(Te)を考えて、別々にスプライン軸の太さを計算し、その大きい方の値をとります。
……(1) ……(2)
Me = σ • Z
Me = = 1 + 1 + 2
TM
M2
M + M2+ T2
2……(3)
Kタイプ(厚肉)
Nタイプ(薄肉)
φdp
φD0
φd
φdp
φD0
φd
φd4
φdp
φD0
φd
φd4
各スプライン軸の断面形状
スプライン軸断面形状
中空スプライン軸断面形状(Kタイプ)
中空スプライン軸断面形状(Nタイプ)
単位:mm
単位:mm
単位:mm
呼び軸径 4 5 6 8 10 13 16 20 25 30
小径 φd 3.6 4.5 5.4 7 8.6 11.3 13.9 17.9 22.4 27
大径 φD0 4 5 6 8 10 13 16 20 25 30
ボール中心径 φdp 4.4 5.5 6.6 8.6 10.7 13.8 17.1 21.1 26.4 31.6
質量[g/m] 100 150 210 380 590 1010 1520 2410 3710 5370
呼び軸径 4 5 6 8 10 13 16 20 25 30
小径 φd 8.6 11.3 13.9 17.9 22.4 27
大径 φD0 10 13 16 20 25 30
ボール中心径 φdp 10.7 13.8 17.1 21.1 26.4 31.6
穴径 φd4 4 5 7 10 12 16
質量[g/m] 490 850 1220 1790 2820 3780
呼び軸径 4 5 6 8 10 13 16 20 25 30
小径 φd 13.9 17.9 22.4 27
大径 φD0 16 20 25 30
ボール中心径 φdp 17.1 21.1 26.4 31.6
穴径 φd4 11 14 18 21
質量[g/m] 770 1190 1700 2630
スプライン軸断面形状
スプライン軸の強度設計
■ 相当ねじりモーメント
曲げを受けるスプライン軸 ねじりを受けるスプライン軸
ねじりと曲げを同時に受ける場合
17
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スプライン軸のねじれこわさは、スプライン軸の長さ1mに対するねじれ角で表され、1°/4ぐらいに制限します。
θBA
L
B'
θ :ねじれ角[°]L :スプライン軸長さ[mm]G :横弾性係数[7.9×104N/mm2]ℓ :単位長さ[1000mm]IP :極断面2次モーメント(P.19表6参照)[mm4]
Te = τa• ZP
Te = M2+ T2 = M • 1 + 2
TM ……(4)
軸のこわさ = = <ねじれ角単位長さ
θ = 57.3 T • LG• IP
θ ・ℓ 1°L 4
……………(5)
スプライン軸のたわみとたわみ角は、それぞれの条件に合った計算式を用い算出する必要があります。下表にそれぞれの条件における計算式を示します。
たわみ・たわみ角計算式支持方法 使用条件 たわみ計算式 たわみ角計算式
両端自由
Pℓ/2
δmax
i2
ℓ
δmax = Pℓ3
48EI
i1 = 0
i2 = Pℓ2
16EI
両端固定
ℓ/2P
δmax
ℓ
δmax = Pℓ3
192EI
i1 = 0
i2 = 0
両端自由
等分布荷重 p
ℓ
δmax
i2
δmax = 5pℓ4
384EIi2 = pℓ3
24EI
両端固定
等分布荷重 p
ℓ
δmax
δmax = pℓ4
384EIi2 = 0
一端固定
P δmax
i1ℓ
δmax = Pℓ3
3EI
Pℓ2
2EIi1 =
i2 = 0
一端固定
等分布荷重p
δmax
i1ℓ
δmax = pℓ4
8EI
pℓ3
6EIi1 =
i2 = 0
両端自由
δmax
δmax
i2
i1M0
ℓ/2
ℓ
δmax =3M0ℓ2
216EI
i1 =
i2 =
M0ℓ12EIM0ℓ24EI
両端固定
ℓ/2
ℓ
δmax M0
i1
δmax
δmax = M0ℓ2
216EI
i1 =
i2 = 0
M0ℓ16EI
δmax:最大たわみ[mm]M0:モーメント[N・mm]ℓ :スパン[mm]I :断面2次モーメント(P.19表6参照)[mm4]i1 :荷重作用点におけるたわみ角i2 :支持点におけるたわみ角P :集中荷重[N]p :等分布荷重[N/mm]E :縦弾性係数2.06×105[N/mm2]
■ 相当ねじりモーメント
スプライン軸のねじれこわさ
スプライン軸のたわみとたわみ角
18
fix_LTX-LFX-LTRV_Catalog_P1-22_190220.indd 18 2019/02/20 11:00
固定
固定-自由
自由 支持支持
支持-支持
支持
固定-支持
固定固定 固定
固定-固定
ボールスプライン軸を回転させ動力伝達用に使用する場合、スプライン軸の回転数が高くなるとスプライン軸の固有振動数に近づき、共振をおこして運動不能になることがあります。従って、最高回転数は危険速度以下の回転数として共振を生じない程度におさえる必要があります。危険速度は(6)式により求められます。(安全係数として0.8を乗じてあります。)共振点をこえて使用する場合や、共振点付近で使用する場合は、スプライン軸径を再検討してください。
Nc:危険速度[min−1]ℓb :取付間距離[mm]E :ヤング率[2.06×105N/mm2]I :軸の最小断面2次モーメント[mm4]
I = d 4
π64
d:小径[mm]
γ :密度(比重)[7.85×10−6kg/mm3]
A = d 2
π4
d:小径[mm]
A :スプライン軸断面積[mm2]λ :取付方法による係数 (1)固定−自由 λ=1.875 (2)支持−支持 λ=3.142 (3)固定−支持 λ=3.927 (4)固定−固定 λ=4.73
60λ2
2π •ℓb2
E 103•Iγ • ANc = • 0.8 ……(6)
表6にスプライン軸の断面係数(Z)、極断面係数(ZP)、極断面2次モーメント( IP)、断面2次モーメント( I)を示します。
表6 スプライン軸の断面特性
呼び軸径 断面係数Z mm3
極断面係数ZP mm3
極断面2次モーメント
I P mm4
断面2次モーメント
I mm4
4 中実 5.7 11.8 23.2 11.2
5 中実 11.3 23.3 57.2 27.7
6 中実 19.6 40.4 119.1 57.7
8 中実 45.0 93.9 366.2 175.6
10中実 86.5 183.8 896.9 422.3
Kタイプ 84.0 178.6 871.7 409.7
13中実 191.3 405.3 2574.6 1215.3
Kタイプ 186.5 395.6 2513.2 1184.6
16中実 350.8 749.7 5844.5 2734.3
Kタイプ 335.6 719.5 5608.8 2616.4
Nタイプ 258.6 565.4 4407.2 2015.6
20中実 716.5 1498.5 14731.7 7043.9
Kタイプ 666.6 1398.7 13749.9 6553.0
Nタイプ 524.7 1114.9 10960.2 5158.1
25中実 1404.2 2932.9 36067.4 17268.2
Kタイプ 1321.4 2767.4 34031.6 16250.3
Nタイプ 985.2 2094.8 25761.4 12115.2
30中実 2444.1 5086.3 75160.0 36115.8
Kタイプ 2226.4 4650.9 68726.1 32898.8
Nタイプ 1798.0 3794.2 56067.4 26569.7
■ 危険速度
スプライン軸の危険速度
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ボールスプラインに作用する荷重を算出する場合には、寿命計算に使う平均荷重と、静的安全係数の算出に使う最大荷重を算出する必要があります。特に、起動停止が激しい場合や、衝撃荷重が作用する場合、オーバーハング荷重によるモーメントやトルクが大きく作用する場合などには、思わぬ大荷重が作用することがあります。形番を選定する際には、その最大荷重(停止時、動作時にかかわらず)に対して適しているかどうか確認する必要があります。下表に静的安全係数の基準値を示します。
※ 基本静定格荷重とは最大応力を受けている接触部において、ボールの永久変形量と転動溝の永久変形量との和が、ボールの直径の0.0001倍になるような方向と大きさの一定した静止荷重を言います。※ 各係数については総合カタログを参照ください。
fS :静的安全係数Co :基本静定格荷重※[N]Pmax:最大負荷荷重[N]fT :温度係数fC :接触係数
※ 静的安全係数の基準値は、使用環境、潤滑状態、取り付け部の精度や剛性等の使用条件により異なる場合があります。
表7 静的安全係数(fS)基準値使用機械 荷重条件 f Sの下限
一般産業機械
振動・衝撃のない場合 3.0~6.0
振動・衝撃が作用する場合 4.0~7.0
複合荷重で振動・衝撃が作用する場合 5.0~8.0
fs = fT•fC•CO
Pmax…………………………(7)
ボールスプラインの寿命は、同じように製作されたものを同一運転条件で使用しても、バラツキがあります。このためボールスプラインの寿命を求める目安として、つぎのように定義された定格寿命を使用します。定格寿命とは、一群の同じボールスプラインを同じ条件で個々に運動させたとき、そのうちの90%がフレーキング(金属表面のうろこ状のはく離)をおこすことなく到達できる総走行距離をいいます。
ボールスプラインは、トルクを負荷しながら運動する場合と、ラジアル荷重を負荷しながら運動する場合およびモーメントを負荷した場合に分けられ、定格寿命は(8)~(12)式によりそれぞれ求められます。(各負荷方向の基本定格荷重は各形番の寸法表中に記載されています。)
トルク負荷の場合
ラジアル荷重負荷の場合
L :定格寿命[km]CT :基本動定格トルク[N・m]TC :計算負荷トルク[N・m]C :基本動定格荷重[N]PC :計算ラジアル荷重[N]fT :温度係数fC :接触係数fW :荷重係数※各係数については総合カタログを参照ください。
(N)Pc
Tc(N•m)
CT
TC
fT• fC
fWL = •
3
50 ………………(8)
L = • 3
50CPC
fT• fC
fW………………(9)
前記の式で定格寿命(L)が求められるとストローク長さと毎分往復回数が一定の場合、寿命時間は(10)式により求められます。
Lh :寿命時間[h]ℓS :ストローク長さ[m]n1 :毎分往復回数[min−1]
Lh = L 103
2 ℓS n1 60………(10)
寿命の予測■ 静的安全係数の算出
■ 定格寿命
■ 定格寿命の算出
■ 寿命時間の算出
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(12)式により等価ラジアル荷重を求めて定格寿命を算出します。
ラジアル荷重と等価ラジアル荷重の総和より定格寿命を算出します。
表8 モーメント等価係数
Pu :等価ラジアル荷重[N](モーメント負荷による)
K :等価係数M :負荷モーメント[N・mm]
ただし、Mは静的許容モーメント内とします。
Pu = K•M …………………………………(12)
呼び形番等価係数:K
ナット1個 ナット2個密着シール無し
ナット2個密着シール有り
LTR16V 0.173 0.0352 0.0320
LTR20V 0.129 0.0275 0.0250
LTR25V 0.114 0.0242 0.0220
トルクとラジアル荷重を同時に負荷する場合は、(11)式により等価ラジアル荷重を求めて定格寿命を算出します。
PE :等価ラジアル荷重[N]cosa :接触角 i=負荷条数 a=65° i=2dp :ボール中心径[mm]
PE = PC+4•TC 103
i•dp•cosα………(11)
■ トルクとラジアル荷重を同時負荷の場合
■ ナット1個または2個密着使用でモーメント負荷の場合
■ モーメントとラジアル荷重を同時負荷の場合
■ モーメント等価係数
呼び形番等価係数:K
ナット1個 ナット2個密着シール無し
ナット2個密着シール有り
LT/LF4X 0.995 0.1688 0.1350
LT/LF5X 0.980 0.1563 0.1250
LT/LF5XL 0.430 0.0925 0.0740
LT/LF6X 0.660 0.1242 0.0993
LT/LF6XL 0.360 0.0792 0.0633
LT/LF8X 0.420 0.0783 0.0626
LT/LF8XL 0.210 0.0512 0.0409
LT/LF10X 0.251 0.0517 0.0470
LT/LF13X 0.241 0.0462 0.0420
LT/LF16X 0.173 0.0352 0.0320
LT/LF20X 0.129 0.0275 0.0250
LT/LF25X 0.114 0.0242 0.0220
LT/LF30X 0.101 0.0220 0.0200
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【取扱い】⑴ 重量(20kg以上)のある製品を運搬する際は、2人以上または運搬器具を使用しておこなってください。けがや破損の原因となります。⑵ 各部を分解しないでください。機能が損失する原因となります。⑶ スプラインナットおよびスプライン軸を傾けますと、自重で落下する場合がありますのでご注意ください。⑷ ボールスプラインを落下させたり、叩いたりしないでください。けがや破損の原因となります。また、衝撃を与えた場合、外観に破損が見られなくとも機能を損失する可能性があります。
⑸ 組立時には、スプラインナットをスプライン軸から抜かないように作業をおこなってください。⑹ 製品を扱う場合は、必要に応じて保護手袋、安全靴等を着用して安全を確保してください。
【使用上の注意】⑴ 切り粉やクーラントなどの異物の流入のないようご注意ください。破損の原因となります。⑵ 切り粉、クーラント、腐食性のある溶剤、水などが製品内部に流入するような環境下で使用される場合は、ジャバラまたはカバー等により製品への流入を避けてください。
⑶ 80℃を超えての使用は避けてください。耐熱仕様を除き、この温度を超えると樹脂、ゴム部品が変形、損傷する恐れがあります。⑷ 切り粉などの異物が付着した場合は、洗浄した後、潤滑剤を再封入してください。⑸ 微少ストロークの場合は、転動溝とボールの接触面に油膜が形成されにくく、フレッチングを生じることがありますので耐フレッチング性に優れたグリースをご使用ください。また、定期的にスプラインナット長さ程度のストローク移動を加えることにより転動溝とボールに油膜を形成させることを推奨します。
⑹ 製品に位置決め部品(ピン、キー等)を無理に打ち込まないでください。転動溝に圧痕が生じ機能を損失する原因となります。⑺ スプライン軸の支持部とスプラインナットの芯違いや倒れがあると極端に寿命が短くなる場合がありますので、取付部品、組付精度には十分ご注意ください。
⑻ ボールが抜けたままでスプラインナットをスプライン軸に挿入し使用した場合、早期破損の要因となります。⑼ ボールがスプラインナットから脱落した場合は、そのまま使用せずTHKまでお問い合わせください。⑽ スプライン軸をスプラインナットに組込む場合は、スプライン軸とスプラインナットに合わせてマークがありますので、位置関係を確認しながら、こじらないように挿入してください。無理に押込むとボールが脱落する恐れがあるためご注意ください。シール付きや、予圧を与えてあるスプラインナットに挿入するときは、スプライン軸外径に潤滑剤を塗布してください。
⑾ スプラインナットをハウジングに組込む場合に、側板やエンドキャップ、シールを叩かないよう治具を用いて静かに挿入してください。⑿ 取付部材の剛性不足および取付面精度が悪いと、ボールスプラインに予期せぬ荷重が作用し、早期破損の原因となります。したがって、ハウジングやベースの剛性、精度について十分検討ください。
⒀ フランジ付ボールスプラインにノック穴等の追加工を行う場合は、THKにお問い合わせください。
【潤滑】⑴ 防錆油はよく拭き取り、潤滑剤を封入してからお使いください。⑵ 異なる潤滑剤を混合しての使用は避けてください。増ちょう剤が同種類のグリースでも、添加剤などが異なることにより、お互いに悪影響を及ぼす恐れがあります。
⑶ 常に振動が作用する箇所、クリーンルーム、真空、低温、高温などの特殊環境下で使用される場合は、仕様、環境に適したグリースをご使用ください。
⑷ グリースニップル、油穴が付いていない製品を潤滑する場合には、転動溝に直接潤滑剤を塗布し、内部にグリースが入るよう慣らしストロークを数度おこなってください。
⑸ 温度によりグリースのちょう度は変化します。ちょう度の変化によってボールスプラインの摺動抵抗やトルクも変化しますのでご注意ください。
⑹ 給脂後はグリースの攪拌抵抗によりボールスプラインの摺動抵抗やトルクが増大する可能性があります。必ず慣らし運転をおこない、グリースを十分なじませてから、機械の運転をおこなってください。
⑺ 給脂直後は余分なグリースが周囲に飛び散る可能性がありますので、必要に応じて拭き取ってご使用ください。⑻ グリースは使用時間とともに性状は劣化し潤滑性能は低下します。使用頻度に応じたグリース点検と補給が必要です。⑼ 使用条件や使用環境により給脂間隔が異なりますが、走行距離100km(3~6ヶ月)を目安に給脂してください。最終的な給脂間隔、量は実機にて設定願います。
⑽ 油潤滑にて使用される場合、ボールスプラインの取付姿勢によっては潤滑油が行き渡らないことがありますので、事前にTHKにお問い合わせください。
【保管】ボールスプラインは、弊社の梱包および荷姿で、高温、低温、多湿を避け、水平な状態で室内に保管してください。長期間保管された製品は内部の潤滑剤が経時劣化していることがありますので、潤滑剤を再給脂してからご使用ください。
【廃棄】製品を処分する場合は産業廃棄物として適切な廃棄処置をおこなってください。
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セミオーダー LT-X/LF-X互換性コンパクトボールスプライン
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