CDM Studio - Vector...CDM Studio 3 概要 1.1 はじめに 機能のアルゴリズムはECU...

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CDM Studio プロダクトインフォメーション

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プロダクトインフォメーション

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目 次

概要 .............................................................................................................................................................. 3 1.1 はじめに ......................................................................................................................................................... 3 1.2 機能概要 ........................................................................................................................................................ 4 1.3 応用分野 ........................................................................................................................................................ 5 1.4 システム要件 ................................................................................................................................................... 5

機能 .............................................................................................................................................................. 5

サポートするファイル形式 .................................................................................................................................... 6

チームによるキャリブレーションデータの管理 ............................................................................................................ 6

CDM Studio のバージョン 14.0 以降を対象としています。V2.0 5/2016

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概要

1.1 はじめに

機能のアルゴリズムは ECU プログラム内に恒久的に格納されている一方、パラメーター値は特性マップや特性カーブと同様に、テストベンチとテ

ストドライブで測定が実施されるまで、取得または最適化されません。複雑なシステム全体のキャリブレーションは、複数の担当者またはチームで

分担されます。それぞれのチームや担当者のパラメーターはファイルレベルで処理され、データの新しいリビジョンレベルにマージされます。ECU開発においてこのような複雑なタスクを解決できるのは、多目的で高性能のツールのみです。

CDM Studio は、パラメーターセットファイルの編集を効率よく行うためのツールです。ECU キャリブレーションで作成されたパラメーターの表示、

比較、編集を簡単に行うことができます。複雑なタスクを解決する際には、フィルターを使用して画面に表示されるパラメーターの数を制限できます。

パラメーター値のキャリブレーションに加えて、他のファイルから値を取得して、新しいバージョンレベルを作成するために取得した値をマージでき

ます。パラメーター値のほかに、キャリブレーションデータの評価も簡単に編集できます。CDM Studio は、これらのデータと共にキャリブレーショ

ン状態レベルの履歴を ASAM-CDF20 ファイルまたは PaCo ファイルに保存します。

図1: CDM Studio の使用により ECU の広範なパラメーターセットを簡単に管理しながら完全なトレーサビリティーを実現

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1.2 機能概要

> インタラクティブ操作とバッチ操作の両方で、パラメーターセットファイルを簡単にコピーおよびマージ可能

> CDF 2.0、DCM、インテル HEX、モトローラ S、PAR、PaCo など業界で標準的なすべてのデータ形式をサポートしているため、柔軟性が高

く、これまでの投資を保護

> 複数のパラメーターセットファイルの同時比較機能により、パラメーター化の各種バリアントの概要を表示

> パラメーターセットファイルを M スクリプトまたはコードファイル (C または HEX 形式) として保存すると、パラメーター値を開発プロセスの他

の重要なツールに簡単にエクスポート可能

> MS Excel 形式を含む各種のレポートをすばやく生成

> 値やキャリブレーション進捗ステータス情報の変更などをバッチ処理で実行

> スケーラブルなソリューション:CDM Studio は単体ワークステーションのソリューションですが、キャリブレーションにおけるチーム作業で

データベースをサポートするプラットフォームである CANape と vCDM の両方のツールでも使用可能

> 自動インターフェイスによるパラメーターセットファイルのマージ、エクスポート、比較

> 統合されたデータセット管理による外部の測定およびキャリブレーションツール (INCA や ATI Vision など) のデータセット編集

図2: CDM Studio によるキャリブレーションデータの評価

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1.3 応用分野

CDM Studio の主な応用分野は、ファイルレベルにおける ECU パラメーター化の効率的な管理です。主なユーザーは、キャリブレーションエンジ

ニアとプロジェクトリーダーになります。CDM Studio を使用すると、ワークパッケージの概要が維持され、パラメーターの変更が確実に追跡され、

データレベルが着実に管理されます。自動車業界で標準的なすべてのファイル形式に対応しているため、パラメーターファイルの生成に使用する

測定およびキャリブレーションツールを選びません。

図3: CDM Edit における特性カーブと特性マップのグラフィック表示

1.4 システム要件

> Windows 10/8.1/8/7/Vista (Vista は 32bit のみ)

> 少なくとも 2.8GHz の PC、2GB の RAM、少なくとも 128MB の RAM を備えたグラフィックカード

機能

パラメーターセットには、ECU ディスクリプションファイルで指定されたパラメーター値が格納されます。CDM Studio ではこれらのパラメーター

セットを管理し、また各種のファイル形式をサポートします。CDM Studio には次の機能があります。

> シンボリックでアドレスに依存しないパラメーターセットファイルまたはバイナリーファイルからのパラメーターセットの読込み、視覚化、編集。こ

れにより、パラメーターセットの処理が、ファイルが生成されたときの ECU プログラムのリビジョンレベルに依存しなくなります

> 自動化されたインターフェイスにより各種の編集手順を簡単に設定して実行

> キャリブレーション処理から複数のパラメーターセットファイルを同時読込み。標準のファイル形式が使用されるため、CANape や ETAS の

INCA、または Accurate Technologies の ATI Vision など、市販されている各種のツールからパラメーターファイルを編集できます

> パラメーターセットファイルの表示と編集を行うユーザーフレンドリーなインターフェイス

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図4: CDM Studio によるパラメーターの編集

> 一覧ビュー内で特性を直接編集できることによる、パラメーター値の高速編集

> 値の変更は、変更点の数が異なる特性カーブおよび特性マップをコピーしたときに実行

> 特性カーブおよび特性マップのグラフィック表示により、相違点を効率的に比較可能

> パラメーターセットに個別のビューを定義する洗練されたフィルタ機能による、わかりやすい表示

> MS Excel や HTML など、異なるファイル形式でレポートを生成

> 設定のエクスポートとインポート

サポートするファイル形式

> DCM、PAR、KON、CSV、CVX、PaCo、CDF2.0。XML ベースである PaCo と ASAM-CDF ファイル形式では、各パラメーター値にキャ

リブレーション状態レベル、値の履歴、作成者、日付、コメントなどのメタ情報を格納可能

> パラメーター値を開発プロセスまで戻って再導入するために、CDM Studio では、データをモデルベースの開発向けの M スクリプト、および

C、HEX、ASM のコードファイル形式としても保存。このファイル形式では、テンプレートを使用してファイルに格納する内容を正確にコント

ロールすることが可能

> インテル HEX およびモトローラ S 形式のパラメーターセットからフラッシュ書き換え可能なバイナリーファイルを変更

チームによるキャリブレーションデータの管理

キャリブレーション中に作成されたデータ (プログラムとデータリビジョンレベル、ディスクリプションファイル、および各種のドキュメント) は、別の製

品である vCDM (Vector Calibration Data Management) を使用することで、プロセスに応じたデータベースで管理し、さらに他のプロジェク

トにおいて再利用することができます。バリアント、バージョン、設定情報を適切に管理することにより、非常に複雑なキャリブレーションに対しても、

高い信頼性をもって取り組めます。さらに、パラメーターに対する権限やアクセスルールを作成することにより、競合するデータも簡単に検出して解

消することが可能です。また、あらかじめ用意されている詳細なレポートは、プロジェクトの進捗と精度を確実に監視します。作業に必要な情報を

データベースからダウンロードし、編集後のパラメーターセットは直接データベースに戻すこともできます。

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