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AG_File Tutorial-2 02.08.18 ART. GRAY.LABO

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AG_File Tutorial-2

02.08.18

ART.GRAY.LABO

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目   次

AG_FILE TUTORIAL—2 設備計画編 .................................................................................................................2

基本事項 ................................................................................................................................................................... 2使用上のご注意 ....................................................................................................................................................... 2チュートリアルの表記 ........................................................................................................................................... 3

給水設備計画 ................................................................................................................................................................ 4給水管径のチェックをしておこう ....................................................................................................................... 4

排水設備計画 ................................................................................................................................................................ 5排水計画の流量を確認しておこう ....................................................................................................................... 5浸透量を見込むと・・・ ....................................................................................................................................... 7排水施設の流量の確認 ........................................................................................................................................... 7排水平面図を作ろう ............................................................................................................................................... 8縦断図を書いてしまおう ..................................................................................................................................... 13人孔(ユニホール)の組合せを作成しよう ..................................................................................................... 14流れ縦断(河川縦断)は試作中だけど・・・ ................................................................................................. 16河川縦断図を書くには・・・ ................................................................................................................................... 20調整池の計算もやってしまおう ......................................................................................................................... 21

電気設備計画 .............................................................................................................................................................. 23電圧降下を計算しよう ......................................................................................................................................... 23

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AG_File Tutorial—2 設備計画編

基本事項

AG_File Tutorial は「AG_File」の利用を実際の設計作業(業務)に即して解説したものです。

AG_File は、A&Aベクターワークス(以後 VW)と Microsoft エクセル(以後 Ex)を使ったラ

ンドスケープ(造園・土木)の設計・作図・積算等をサポートするファイル集で、基本的に Ex を

利用して数値の計算を行い、VW を利用して描画と数値の取得を行っています。また、データベー

スに関しては Windows と Mac の両環境で簡単に利用できることを考慮して、今回 FileMaker(以後

FM)用に作り替えました。このため利用に際しては VW と Ex 及び FM が必要です。

また、本ファイル集は、インターフェースのプログラムに過度の時間をかけるのではなく、必要

な機能を簡単に利用し、最大限の効果を生むことを目的として作成しています。このため利用に際

しては、実務的な知識はもちろんのこと、ある程度ソフト( Ex、VW、FM)の知識が必要と思わ

れます。

VW は、ランドスケープの設計での利用を前提とした場合、プレゼン的な着色図から詳

細図の作成までこなし、直感的な操作で使いやすい CAD であると思います。また Ver.9 に

おける内部精度の向上、Ver9.5 における描画スピードの向上は将来性を十分感じさせてく

れるバージョンアップだと思います。しかしこの CAD の持つワークシートの機能は、(当

然ではあるが)Ex と比べるとかなり貧弱で、使いにくいものとなっています。

Ex は実務における必需ソフトで、数値の計算に関しては何でもこなすものの、計算結果

の描画にはプログラムを組む必要があり、かつその作成したデータの CAD への取り込み

も必要となってきます。

よって、数値の計算は Ex を使って行い、図面の描画、図面情報の取得に VW を使うこ

とがもっとも生産性が高い方法であるとの認識の上で各ファイルを作成しています。

AG_File の作成(開発)は、Mac を使って行い、Win 用ファイルは、Mac ファイル作成後に Winフォーマットに変換していまが、文字化けやレイアウトの不備等、完全に修正出来ていない部分が

ある可能性があります。

また、作成環境は、VecterWorks8.-(Mac)、Microsoft Excel 98(Mac)、FileMaker Pro5(Mac)を使用して作成し、その後 VecterWorks9.- 等最新のバージョンで動作の検証をしていますが、同

様にバージョンアップによる不具合を解消できていないことも考えられます。ご容赦下さい。

使用上のご注意

AG_File の利用に際しては、下記条件に同意された上で使用してください。

1. このプログラムの著作権は、「(有)アール・グレイ建築研究室」にあります。他のネット

への転載、商用目的の配布を禁じます。

2. 当ファイルを使用した損害等には一切の補償に応じられません。致命的なバグの修正、バー

ジョンアップをする義務を負いません。

3. また、メールでのご意見、ご感想、質問、問題点(計算の間違い)等の指摘をお待ちしてお

ります。いただいたメールには、個人的に時間の許す範囲内で対応、修正いたします。

4. 継続的に利用される方は、ぜひユーザーの登録(無料)をお願いします。ユーザー登録をい

ただいた方には、バグの情報や新規公開ファイル等の案内を差し上げます。

AG_File を利用していただき、実務に役立つ様でしたら、その効率化の数パーセントでも私共に

仕事分けていただき、当サイトの継続をサポートしていただきたいと思います。ランドスケ

ープの設計や(AG_File を使った)部分的なサポートの他、AG_File の修正やフォーマットの

変更、独自のファイルやプログラムの作成等、有償でお引き受けいたします。

ご意見・ご感想等 http://www.aglds.com/BBS/siteBBS.htmlユーザーの登録 http://www.aglds.com/Info/Reg.html

(有)アール・グレイ建築研究室  

濱松 良夫

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チュートリアルの表記

各ファイルは内容ごとに分類してあります。ファイル名の最初の「数字」は各分類ごとの主要な

ファイルの通し番号を示しています。これには主に Excel と VecterWorks のファイルを連携して利

用するものが含まれています。またファイル名の最初の「・」は、簡易なメモ計算用のファイル、

ファイル名の後の「@」はマクロ(VBA)を含むExcel ファイル、ファイル名末尾の「M」又は「W」

は、それぞれ Mac 用、Windows 用のファイルを示しています(「M」又は「W」の無いものは、フ

ォーマット等の乱れはありますが、基本的にどちらでも問題ないと思われます)。

ファイル名末尾の「L」は、限定版(limited edition)として、利用を制限させていただきました。

マニュアル内の表記は以下を標準としている。

• ファイル名を「 」、内包するフォルダを | で区切って表記する。

• Ex 下部のタグのシート名を“ ”、カーソル名(コマンド名)を‘ ’で表記する。

• VW コマンドパレット、ワークシートを“ ”、コマンド名、シンボル名を‘ ’で表記す

る。

• メニューの選択を、「 」で示し、サブメニューは | で区切って表記する。また VW の

メニューは、「AGstyle」Workspaces を元に示しています。

Ex 計算書の表記は以下を標準としています。

• 青色文字色は入力値(欄)を示す

• 緑色文字色は標準で自動計算されるが、適宜修正の必要があれば数値を入力する。

• 赤色文字色は注意事項、(確認すべき)計算結果を示している。

• 下部タグのうち、“in~”は入力シートを示し、“to~”はデータの利用(VW へコピー&

ペースト)を想定している。又タグ名の最初の数値は成果品としての印刷出力を想定し、数

値はその順を示している。

• テンプレートにはサンプルの数値(青色文字)を入力しているので、使用に際しては青色文

字を消去(カットは不可)または上書きしてから利用して下さい(緑色文字等の計算式部分

は消去しないこと)。

• カーソルや行列のカット&ペースト、挿入、削除は、関連する計算のつながりが失われるの

で行わないで下さい。また入力値を移動させる場合は、「形式を選択してペースト|値」で

行って下さい。

• 入力の内容に関しては、適宜コメント(カーソル右上三角)を参照して下さい。

VW での図面の描画に対して、以下の点に注意して下さい。

• 標準(新規)のシート(ファイル)以外で同様の描画を行う場合は、描画するシートからリ

ソースパレットを使い、VW フォルダに置いた「AG_File」から必要な機能(コマンドパレッ

ト、ワークシート等)を取り込んで実行・描画させます。

• VW8.5(Mac)の場合、Ex シートから WV ワークシートへの数値のペースは、VW ワークシート

上のペースト位置を選択し、メニューから「編集|ペースト」を選択して(ショートカット

からでは選択カーソルのみにテキストがペーストされる)まとめてペースト出来ます。

• また Win の場合、内容によっては‘日付’形式になる等(理由はまだ調べきれていませんが)

うまくペーストできない場合があります。この場合、Ex データの範囲を横方向に大きくコ

ピーして、VW のリソースパレットを使って「AGcom」から“CopySeet”を読み込み(または、

新規のワークシートを作り)これに一度ペーストし、その中から必要な部分を目的の Data

ワークシートにペーストしてください。

このチュートリアルの他、ファイルに即して解説している「AG_File Manual」もご参考下さい。

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給水設備計画

給水管径のチェックをしておこう

給水設備の設置器具と器具数より給水均等法を使って給水管の管径を計算しましょう。

− まづ最初に「A 設計 saport|d 給水設備計画」内の「・給水均等表」を開いて、“in”シ

ートの‘使用管種’を選択します。

• 1:配管用炭素鋼管、

• 2:硬質塩化ビニル管、(VP、HIVP)

• 3:硬質塩化ビニルライニング鋼管(SGP-VAVD)

− 「器具と接続口径」「同時使用率」 の設定を確認・修正してから、左側の‘タイトル’

下部の入力表に、計画する給水管の器具の No を、端末側から一つずつ‘器具 No’欄に

入力して行きます。

− 行を開けないで連続して入力すると累計計算します。計算を区切る場合は、2 行(‘器

具名’計 の下にも 1行)空けて器具の No を入力して下さい。

− 路線を結合(給水管が分岐)させる場合は、‘器具 No’に「+」を入力して、‘対象 計’

に結合させる系統の合計番号(‘器具名’列の「計」の右側に表示される番号)を入力

して行きます。

• “in”シートに入力すると、“1計算”シートに均等法による管径計算表が作成されていま

す。“in”シートの‘タイトル’‘系統’‘区間’ を入力(入力しなくても計算はされます)

して、“1 計算”を出力します。

− 「・給水均等表」は、ずいぶん以前に作ったもので、使いにくいものだと思っています。

そのうち改良しようと思っていますが、なかなかその気になりません・・・

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排水設備計画

排水計画の流量を確認しておこう

(雨水)排水計画は、最初に排水ルートを設定して、その排水ルートに沿った排水エリアを設定

し、各エリアの(雨水)流出量を計算して、排水施設の断面を決定して行きます。

◎ 各エリアの面積を入力しましょう

• 最初に排水ルートを設定します。VW 平面上に新しいレイヤーを作成して、排水のメインと

なるルートを(ラフに)設定します。

• つぎに、このルートに沿って、計画コンタ(等高線)に注意しながら、流れ込む排水エリア

を設定していきます。排水エリアは、各々の面積を出していくことから、多角形で作成した

方が便利です。

• 排水エリアを作成したら、各排水エリアに(番号スタンプ を使って)番号を付けてお

きましょう。番号は数字だけでもかまいませんが、後で作成する排水管や排水桝の番号と混

同しないように、「前記号」を付けておいた方がいいと思いまる。

• 番号を付けたら、各エリアの面積を計測していきます。まずリソースパレットを使って

「AGcom」から“計測 com”パレットを取り込み(表示し)ます。図面の単位を「メートル」

に設定して、計測する多角形を選択した状態で“計測 com”パレット内の‘/面積 0’コマン

ドを実行(ダブルクリック)して、面積文字列を描画させる位置をクリックします(‘面積

/0’コマンドは、小数点以下 1 桁、‘面積/00’コマンドは、小数点以下 2 桁、‘面積/000’

コマンドは、小数点以下 3桁の面積を書き出します)。

• 各エリアの面積を図面上に書き出したら、「A 設計 support|e 排水設備計画」内の「3 排水

流量 a」を開き、“in1”シートの「基準面積表」に、‘エリア’と‘エリア面積’を入力

していきます。入力単位は「ha」となっているので注意してください。

− 「3 排水流量 a」は、降雨強度から、「3 排水流量 b」は降雨強度式から、流出量を計算

するシートです。

• ‘エリア面積’を入力したら、種別の内容及び流出係数を確認して、各々のエリア内の ‘種

別面積’を入力します。種別面積もエリア面積同様に、図面上に各種別毎の多角形を作成し、

個々の面積を計測します。複数の多角形の合計面積を書き出す場合は、対象になる多角形を

グループ化して‘/面積 0’等のコマンドを実行すると、合計の面積が書き出されます。

• 種別の右端(太字)はベースとなる種別で、「エリア面積  – 入力した種別面積の合計」

が計算されます。

◎ 流出量から排水断面を検討しましょう

• “in2”シートを開いて、‘計画降雨強度’‘安全率’‘流出係数’番号を確認・入力しま

す(デフォルトで90mm/h、1.2となっていますが、関係官庁と調整して決定してください)。

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− ‘流出係数’番号は、流出量の計算において、各エリア毎の流出係数を使って計算する

場合は「1」、全体の平均流出係数を使って計算する場合は「2」を入力します。

• “側溝・管渠”の表に検討する管渠・側溝の計画断面を作成しておきます。

− 管渠の場合は‘断面mm’に「管径」+「φ」、側溝の場合は「高さ」+「×」+「幅」(単

位は mm)を入力して、‘仕様’‘粗度係数’ ‘(計画)水深’を入力・修正します。

• “in2”シート入力表の‘番号’欄に検討する面積表のエリア番号を入力していきます。

− エリアの面積を累加計算させていく場合は、行を空けないで入力を続けます。

− 部分的な集計や合計を合算する場合は、“参照”欄に参照する行の‘No’を入力します。

− 検討するエリアを混同しないように‘路線名’を入力しておきましょう。合算した場合

“エリア”セルに“参照”の上のセル(デフォルトで「+」) + 参照している‘路線’

名が表示されます。

− また、算入の必要があれば‘汚水量’‘地下水量’(m3/sec)を入力して下さい。

• 排水施設の流下能力を検討するには、“in2”入力表の流出エリアに対応する ‘側溝・管渠’

セルに、“管渠”シートの排水施設の形状‘No’を入力します。デフォルトで延長 100m、

管渠等の流速が‘計画流速’となる高さが‘流出高/勾配’セルに計算されて、設定された

排水施設の流下能力が、流出量を下回る場合は表左外‘判定’に「×」が表示されます。こ

の場合 ‘側溝・管渠’の設定を修正していって下さい。

− 具体的な排水計画に対する排水能力を検討する場合は ‘延長’‘流出高’‘流入高’

に具体的な数値を入力します。

• 「排水流量計算表」として出力する場合は、あらかじめ“in2”シートの‘タイトル’‘種

別’‘項’を入力して、“計算”シートを出力します。

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浸透量を見込むと・・・

浸透量を排水計画に含む計画は、浸透量がその土壌条件によるところが大きく、計画地での透水

試験を行うことが不可欠で、標準的に計算するにはかなり無理があるようにも思いますが、ここで

は「土質」及び「室内試験」資料から、透水係数を推測して、計画する排水施設における「単位浸

透量」及び「単位貯留量」を計算してみましょう。

• 「A 設計 support|e 排水設備計画」内の「・浸透単位量@」を開いて、1ページ目の「土質」

及び「室内試験」資料から(本来は、現地での透水試験をおこない、浸透係数を決定するこ

とが好ましい)飽和透水係数を仮定して、47 行 1 列目(A列青色文字)に数値を入力しま

す。

• 各排水施設の断面の数値を 51~54 行 1 列目(A列青色文字)に入力します。

• ページ下部の「設計水頭と比浸透量の関係」の表を参照して、排水施設における「比浸透量」

を読み取り、61 行 1 列目(A列青色文字)に入力します。

• ページ下部の「目ずまり物質濃度」の表を参照して、SS濃度を 71 行 1 列目(A列青色文

字)に入力します。

• その他、設定する数値(「年間総雨量」「集水面積」「流出係数」「浸透施設の長さ」「浸

透施設の幅」「耐用年数」を 73~78 行 1 列目(A列青色文字)に入力します。

• 単位貯留量の計算は、90、92 行 1 列目(A列青色文字)のアンダーラインセルに、各排水

施設の断面計算式(「=」から始まる計算式)を入力します。

• 必要な数値を入力(確認)すると、各ページの下に貯留・浸透容量が計算されています。

• また新たに計算シートを追加する場合は、1 ページをまとめて(黄色塗セル行~黄色塗セル

の前の行まで)コピー&挿入して追加してください。

 

排水施設の流量の確認各排水施設(管渠・側溝 等)の流量を確認しましょう。

• 「A 設計 support|e 排水設備計画」内の「・断面流量」を開いて、シートタグから確認する

断面形状を選び、入力項目 (青色文字)に数値を入力・確認して、流速及び流量を計算さ

せます。

− 例えば、L型側溝の流量を計算する場合は、“L型”シートを表示して、最初に「寸法

表」から検討する断面の‘No’を□セルに入力します(「寸法表」に計算する断面がな

い場合は、新たに‘呼び名’‘B’‘H’を入力します)。

− ‘勾配’‘水深’‘粗度係数’等の入力項目 (青色文字)に数値を入力・確認すると、

‘流速’と‘流量’(赤色文字)が計算されます。

• 粗度係数(n)を確認する場合は、“(n)”シートを参照してください。

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排水平面図を作ろう

先程作成した排水ルートに沿って、排水施設(排水桝と排水管 等)を作成していきましょう。

• 排水施設を計画する前に、先程流出量から検討した排水施設の断面を VW 平面図の新たなレ

イヤー(メモ用のレイヤー)にプロットしておきましょう。

• VW 平面図上で排水施設を書き込む新しいレイヤーを作成して、雨水の集水方法を検討しな

がら、排水ルートに沿って側溝、排水桝、排水管を作成していきます。排水桝の間隔は、集

水面積や高低差、接続する管径(管径の 120%以内が標準)から決めていきます。

• 排水ルートを決めたら、(さらに新しいレイヤーを作成して)上流側から桝と管渠それぞれ

に通し番号(番号スタンプ を使って)を付けていきましょう。

− 標準の設定(Ex「1 排水計画」“1 リスト”シート)では、管路は「○」No、桝は「□」

No を使っています。

− 通し番号は必ずしも排水ルートに沿って連続している必要はありません。「排水リスト」

を作成した時に、その桝や管渠の位置が解りやすいことが好ましいですが、一度作成し

た後に計画を変更する場合、元の番号を変更すると収拾のつかない状態になってしまい

ます。最初は各支線の上流側より通し番号を設定しますが、変更の場合は、欠番、飛び

番があっても計算には支障有りません。

• 管路と桝それぞれに通し番号が付いたら、「A 設計 support|e 排水設備計画」内の「1 排水

計画」シートを開き、“in1”シートの「基礎データ」に各排水管の‘管渠延長’(桝中心

間の距離)と各桝の‘天端高’を入力していきましょう。

− 各排水管の‘管路延長’は、VW平面図上でキルビメーター を使って計測して“in1”

シートに入力していきます。また各桝の‘天端高’は、先に VW 平面図上の(メモ用の

レイヤー等の)各桝上に高さを書き出して、その後 Ex シートに入力した方が、後に高

さの確認をする場合に便利です。

− “in1”シートの「基礎データ」への入力は、その数値(‘管渠延長’又は‘天端高’)

だけを入力していくと、自動的に連番がふられるようになっています。任意の番号より

始める場合は、‘~番号’セルに直接その番号を入力すると、それ以下は任意の番号か

らの連番となります。

− 「基礎データ」の下の‘記号’カーソルは、必要な場合に‘管路番号’または‘桝番号’

の「前記号」と「後記号」を入力するものです。

− また、道路縦断が作成されている路線では、すでに作成されている「2 線形縦断」シー

トを使って各桝の‘天端高’を計算することも出来ます。

• 道路縦断から桝高を計算するには、すでに作成している「2 線形縦断」ファイルを

複製して、桝高検討用のファイルを作成します。

• 複製したファイルを開き“in2”シートの空白行に、計算する桝の‘測点’ 名と‘追

加距離’を入力していきます。計画する桝が道路センターから高低差がある場合は、

その横断方向の高低差を‘cl±高’に入力します。

• ‘測点’名は、「桝高計算」下の青色文字(デフォルトで「桝」)から始めます。

この青色文字から始まる測点をその下に桝の測点として表示します。

• 入力する‘追加距離’は、数値として入力して下さい(参照式として入力すると、

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並べ替えを行ったときに参照元が異なってくるので、追加距離が間違ってしましま

す。 この場合参照式を一度コピーして、数値としてペースト します。

• ‘測点’ 名と‘追加距離’を入力した後、対象範囲(行)を選択して「データ|並

べ替え…」を選択して ‘追加距離’(E列)で出並べ替えを行います。

• 並べ替えを行うと、その測点位置に‘測点’ 名と道路センターの高さが計算、表示

されます。

• 計画を作成する前に、排水計画の基本的な設定行っておきましょう。

− “in2”シート上部の‘桝内段差’‘流速範囲’‘計画水深’を確認します。‘桝内段

差’は排水桝内の流入管と流出管の最小の高低差で、一般に 1cm 以上(デフォルトでは

2cm)取ります。

− ‘流速範囲’は、各々の排水管の min 及び max の‘計画勾配’を計算するもの(デフォ

ルトで min:1.0m/s、max:3.0m/s)ので、各管渠の‘計画水深’における勾配をマニン

グ式を使って逆算しています。

− “形状”シートの「管リスト」及び「桝リスト」には、あらかじめいくつかの管渠及

び桝を入力していますが、計画に合わせて消去、入力して下さい。又「管リスト」に入

力する場合、‘管種’の入力に伴い‘厚’‘管径(φ)’‘粗度係数’を入力しておか

ないと、正確に「排水管底」及び「土被り」が計算されません(その他の項目は「リス

ト」「材料計算」などに参照される為、後で入力しても問題有りません)。

 

• 基本的な設定が終わったら、“in2”シートの入力表左側(白色のカーソル)に ルートの‘管

番’及び‘桝番’を入力していきます。

− 例えば「s1 桝→s1 管→s2 桝→s2 管→s3 桝→s3 管→s4 桝→s4 管→s5 桝」のルートを入

力する場合は下図のように、桝番に一行ずつ開けて(白色セルに)「s1」「s2」「s

3」「s4」「s5」と入力し、 ‘管番’の各桝間の行に「s1」「s2」「s3」「s4」

と入力していきます。

− 異なる(連続しない)ルートを入力する場合は、‘管番’を一行開けて‘桝番’より始

めます。

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• ‘管番’と‘桝番’を入力したら‘管種’と‘桝種’に、「管リスト」及び「桝リスト」か

ら計画する排水施設の‘番号’を選択して入力します。番号を入力すると、右側の表に‘管

種’及び‘桝種’が表示されるので、これを確認します。

• つぎに、‘計画土被’と‘計画勾配’を確認します。 ‘計画土被’(デフォルトで3:0.600)

は、上段の数値から選択し、オレンジ色の数値を入力するか、又は直接緑色の文字に入力し

ます。

• ‘計画勾配’(デフォルトで‘流速範囲’から計算された勾配)も上段の数値から選択し、

ピンク色の数値を入力するか、又は直接緑色の文字に入力します。

• 数値が入力されると右側の表に高さ等が計算されます。この高さは設定した条件をクリアす

る最も経済的な設定ですが、必要に応じて緑色文字の‘h’‘流出管底’‘流入管底’に直

接数値を入力するか、‘流出管底’上の塗りつぶしカーソルをペーストして修正して下さい。

又表中の‘h’は桝天端から流出管底までの高さを示しています。

− 一行目の水色塗りつぶしカーソルは、桝の深さから流出管底を計算するもので、二つの

カーソルをその列にペーストして‘h’に桝の深さを入力します。

− 二行目の黄色塗りつぶしのカーソルは、流入管底から計算(‘流出管底’=‘流入管底’

-‘桝内段差’)するもので、同じ列(‘流出管底’)にペーストします。

− 三行目の緑塗りつぶしのカーソルは、流出管の土被りを右の値に設定するもので、一つ

の桝において流入管土被りと流出管土被りを変えたい場合に同じ列(‘流出管底’)に

ペーストします。

− 四行目の白色のカーソルは、下部表と同じ標準式が入っています。一度変更したカーソ

ルを元に戻す場合にペースとします。

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• 最後に、各々の桝の整合性を図ります。現時点では同じ‘桝番’の桝が、異なった‘h’と

して計算されているので、‘桝番’右側のオートフィルタ を使って、小さい番号から順

次(あるいは複数の流入管が接続されている桝を選んで)桝番号を選択し、同じ桝番号の‘流

出管底’を、一番深い‘流出管底’に統一します

− 最深のセルを参照する計算式を入力。絶対参照として入力すると、他のカーソルへもコ

ピーできます。

− 計算式を入力・変更したカーソルは文字色等を変えて区別しておいた方が解りやすいと

思います。

• 入力表左側 Check 欄に「×」が表示される場合は、必要土被り、計画勾配範囲、桝内の流入

と流出高の関係に問題のあると思われる箇所です。確認してみて下さい。

• 人孔種別と深さ‘h’の関係を確認するには、“3 桝計”シートを開いて、対象行(表示さ

れている行)を選択して「データ|並べ替え…」メニューを選択し、「C列」(桝種別)で

並べ替えを行って、(各桝種別ごとの平均Hも参考に)各桝ごとに深さ‘h’を確認してい

きます。

• 正しく計画されているか“Gグラフ”シートを表示して、計画縦断を概観してみて下さい。

− グラフが表示されていない場合は、グラフ左端の目盛りの部分でダブルクリックして、

「軸の書式設定|目盛」から「最小値」と「最大値」の数値を修正して下さい。

− このグラフからは各ポイント(桝)の番号が解りませんが、管渠の逆勾配が無いか等概

要を確認します。

− ポインタをポイントの近づけると、座標が表示されます。この内最初の数値はグラフ上

の追加距離で意味がありません、二番目の数値が高さで、この数値を参考に桝を特定し

て下さい。

• 「1 排水計画」において排水流量のチェックをすることも出来ます(「3 排水流量」とは連

携させていません)。

− “&流量”シートを開き、検証する計画降雨強度を 1 行目の‘降雨強度’に入力・確認

します。

− 計画している各々の管渠に対して、既にシート左側「管渠断面流量計算」表に計画され

た管渠の‘管番’‘管径’‘管勾配’が参照され、各管渠の‘流速’‘流量’が計算さ

れています。

− 右側の表は、任意の管渠に対する雨水の流出量を計算する表で、流下能力の確認を行う

対象となる管渠の列に‘集水面積’‘流出係数’を入力すると雨水の流出量が計算され

ます。

− 「マニング」と「クッター」の計算式を変更するには、2 行目表左外のオートフィルタ

から「マニング」又は「クッター」を選択することで変更できます。

− ‘流出量’が‘流量’を上回る場合は、シート間に「NG」が表示されます。

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• 排水計画が出来たら、排水平面図に排水施設の「リスト」を作成して、排水平面図を仕上げ

ましょう。

− 作成した「1 排水計画」から“1 リスト”シートを開くと、左側に「管渠リスト」、右側に

「桝リスト」が作成されています(標準で管路は「○」記号 No、桝は「□」No となっ

ています)これを VW 排水平面図にペーストしますが、その前に「参考高」「仮定高」

等で設定している内容がある場合は、一行目の□セルをその列にペースとして、列幅を

調整します。

− Mac の場合は、この表の対象範囲をコピーして、VW 排水平面図上に直接ペーストすると

(グループ化し)、リストが作成出来ます。

− Windows の場合は、Ex から VW へのペーストは、ビットマップとなってしまうため、リ

ソースパレットを使って「AGcom」ファイルから“管リスト(平面)”及び“桝リスト

(平面)”ワークシートを取り込んで、このワークシートにペーストして、排水平面図

上にリストを作成(リソースから選択して、「図形モード」をチェックする)します。

 

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縦断図を書いてしまおう上記で作成した「1 排水計画」ファイルを使って、排水縦断図を作成しましょう。

• 作成した「1 排水計画」ファイルの“to 縦断”シートを開いて縦断図を作成する対象範囲を

をコピーして、「A 設計 support|e 排水設備計画」内の VW「2 排水縦断シート」の“排水縦断

Data”ワークシート 3行目以下にペーストします。

− Ex シート 1 列目上の左端の 2 つの「No.」文字は、‘桝番’‘管番’の前記号で、必要

に応じて修正、消去を行ってください。

− 「1 排水計画」で作成した順序と異なる縦断図を作成する場合は、“to 縦断”シートの

A・B列の‘桝番’及び‘管番’

• VW“排水縦断 Data”ワークシート1行目の各数値は Ex シート1行目の各数値に対応し、縦

断図描画の設定を示すもので、以下の内容の数値です。

• 1行A列 横方向作図始点

• 1行E列 縦断図文字列最上段始点の高さ(1/1 スケール値)

• 1行F列 縦断図文字列タテ間隔(1/1 スケール値)

• 1行H列 縦断図横方向作図始点(1/1 スケール値)

• 1行J列 縦断図 DL 高さ(原点)

• 1行L列 縦断図の横/縦比率の(横方向の距離の倍率)

− 一つの縦断図に複数の排水縦断を作成する場合は、(リソースパレットから“排水縦断

Data”ワークシートを複製して)2つ目以降の縦断図の作図位置(横方向の始点)を1

行A列に入力します。

− 縦横の比率(デフォルトで 0.5)を変更するには、1行L列に横方向の距離の倍率を入

力します。

− DL の高さ(デフォルトで 40.0)を変更するには、1行J列にその高さを入力します。

• “排水縦断 Data”のデフォルトのスケールは 1/100(横/縦=0.5、単位=メートル)となっ

ています。描画スケールを変更する場合は“登録画面”コマンド、又は画面左下の登録画面

ポップアップメニュー   から描画する縦断図のスケールを選択します。その場合には

必ず、図面内左側中央「DL=」文字右側の基準点を原点に指示「画面|原点指示 …」して

下さい。

• 描画する“排水縦断 Data”ワークシートを最前面にして“描画 com”パレット内の‘←排水

縦断’を実行(ダブルクリック)すると縦断図が描画されます。

− 描画後に縦横スケール三角形を修正し、(文字の背景を「なし」に設定して)文字入力

部分を精査し、単距離が近い測点間の文字の重なりを移動させて下さい。

− 縦断図の作成距離が長く、図面に入りきらない場合は、縦断を連続させてマスターを作

成し、このレイヤーの内容をグループ化して他の図面(又はファイルを複製)へペース

トするか、又は「ファイル共有」+「レイヤリンク指定(2 次元)」してロックを解除

し、位置を調整してリンクさせます。

− 勾配の描画は、変化点の高さとその区間の勾配が描画されるので、勾配方向等の記号を

適宜作成して下さい。

− 描画された排水縦断図の GL ラインは各桝の天端高を結んだもので、詳細には計画平面

図を反映していません。計画平面図の内容を反映するには、排水縦断図から平面図を「フ

ァイル共有」+「レイヤリンク指定(2 次元)」してロックを解除し、位置を調整して

リンクさせ、GL ラインを訂正します。・・・(AG_File Tutorial-1「造成断面図を作成

して、土量を計算しよう」を参照)

• 排水縦断図を変更する場合は、 “排水縦断 Data”ワークシート(リソースパレットで)と

縦断図のレイヤー(「option+編集|レイヤコピー」)を複製(バックアップ)し、元の内

容を消去して、新たに描画します。平面図を参照して GL ラインを修正している場合は、複

製したレイヤーを参考に(参照して)、GL ライン等を修正します。

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人孔(ユニホール)の組合せを作成しよう

組合せ人孔(ユニホール)のブロックの組合せの計算とそのブロックの集計、重量の計算を行っ

てみましょう。

◎ 人孔データを入力しましょう

• 既に作成している「1 排水計画」の“3 桝計”シートを開き、対象行(桝の表示されている

行)を選択して、「データ|並べ替え…」メニューを選択し、「桝種別(C行)」で並べ替

えを行います。

• ‘桝種別’で並べ替えられたら、組合せを作成する「人孔」の‘桝種別’~‘h’の範囲を

コピーして、「A 設計 support|e 排水設備計画」内の「・ユニホール材料表」シートを開きます。

“in1”シートを選択して、表内に数値コピー します。

− ‘桝種別’名は、その先頭の 2 文字で人孔の形状を決定している為、先頭に人孔の号

数が付く名前に変更して下さい(例:雨水 1号人孔 → 1号雨水人孔 )

◎ 組合せ表を作成しましょう

• “in2”シートの各々の人孔の蓋を、“@規格”シートの「桝蓋」から‘蓋種別’を選んで、

「入力表」の‘マンホール蓋’に入力します。対応する‘蓋種別’が無い場合は、新たに作

成して入力します。

• 「入力表」の左側(緑色文字)には、人孔高と桝蓋の高さから、人孔ブロックの組合せが計

算されています(デフォルトの計算では、取付管の接続範囲を大きくするため、斜壁BLを

低くし、逆に躯体BLは大きめ(人孔深の 1/2 程度)に計算しています)。

− 3 号人孔の場合は、斜壁が 2つ必要なため、現時点では正しく計算されません。

− 人孔の組合せは複数存在し、現場の状況や、取付管の深さ等の条件により、デフォルト

計算された組合せを変更する必要がある場合は、‘躯体BL’‘直壁BL’‘斜壁BL’

の各々に数値を直接入力して、組合せを決定する。この場合、計画する‘人孔深’に対

して組合せ高が低い場合は、左端‘判定’欄に高さを増やす様に「+」が、組合せ高が

高い場合は、高さを減らす様に「—」が表示され、適切な高さとなるまで(「+」「—」

表示が消える)入力値を修正して下さい。

− 直壁BLの入力は、1つの人孔に 2種類の高さしか入力出来ない仕様になっています。

• “in2”シート 1 行目の‘タイトル’に件名等を入力して、“組合”シートのタイトル左側

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のオートフィルタ   で「1」を選択して、必要な行だけを表示させ、「人孔組合せ数量

表」を出力します。

• ブロックの集計(と重量表)が必要な場合は、下部の「集計表」を出力します。

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流れ縦断(河川縦断)は試作中だけど・・・

流れの線形を押さえて、縦断図を作成してみましょう。

− 「流れ縦断」と「河川縦断」のファイルは、作成して以来(これらを使うプロジェクト

が無かったため)ほとんど使っていません。この為、実際に設計作業で使うには、多少

ファイルを修正する必要があると思われます。あくまでも試作中と言うことで・・・

◎ 平面線形データの入力

• 縦断図を作成する流れの平面図上の線形から、IP点の座標を取り込みます。

− 始点側から始終点と IP 点(折れ点)に任意のシンボルを配置します。

− ファイルの単位が「ミリ」であることを確認して、配置したシンボルを全て選択し、

“WScom”内の‘→シンボル座標’ コマンドを実行させて、ワークシートに選択されて

いるシンボルの図面上での座標を書き出します。

• 座標は配置されている階層順(前後関係:最背面が最初)に書き出され、その順に

No が設定されます。書き出した位置(順序)を確認するため“WScom”内の‘←No

描画’コマンドを実行させて、仮の No を確認します(確認後仮 No は消しておきま

しょう)。

− 書き出したワークシートの座標値をコピー(メニューよりコピーを選択)して、「A 設

計 support|c 縦断計画」内の「1 流れ計画」Ex ファイルを開き、“in”シートの‘図

面座標 Data’にペーストします。‘IP.No’の一列目に「BP.No」、その下に IP 点の番

号、一番下に「EP.No」を入力します。

− 座標値を入力すると、入力した IP 間の距離及び角度が計算され、ここに各 IP のカーブ

の半径(R)を入力します(IP 点にアールを設定しない場合は空白のまま)。半径を入

力すると、「TL」「CL」が計算され、計算上半径が大きすぎる場合(IP 距離内に TL が

収まらない場合)、備考の右欄に「×」が表示されます。この場合入力した半径をもっ

と小さな値に修正して下さい。

− 全ての半径を入力し、必要ならタイトルを入力して、“曲線”シートを表示すると、曲

線の割付表が作成されています。この表の対象範囲をコピーし、VW にコピーして曲線の

割付表を作成します。

 

− 線形の割付図面上に測点(BC 天と EC 点)を配置するには、Ex“to 座標”シートの「座

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標 Data へペースト」内の対象範囲を VW ワークシートにコピーします。コピーするワー

クシートは、先程書き出した“座標 Data”ワークシート(今後必要ないと思います)に

オーバーライトしても、また新たに作成した別名の“座標 Data”ワークシート上でも OK

です。ペーストしたワークシートを前面にして、座標点に配置する図形を選択して、

“WScom”内の‘←選択図形配置’ コマンドを実行すると、座標位置に選択した図形が

配置されます。

• 基準点となる図形がとんでもないところに描画される場合は、Ex“in”シートでの

‘+-’の計算が間違っています。これは IP 点での折れる向きを自動的に計算するも

のですが、座標の位置によって間違って計算されることがあります。この場合、“in”

シートで‘+-’の内容を確認(始点方向より時計回りが「+」、反時計回りが「-」)

し、間違いを修正した後、再度“to 座標”シートの「座標 Data へペースト」内の

対象範囲を VW ワークシートにコピーして図形を配置してください。

− 園路の No 測点(通常 20m ピッチの測点)等を設定する場合は、計算表下部の空白行の

一行目から‘測点’及び‘追加距離’を入力後、対象行を選択してメニューから「デー

タ|並べ替え…」を選択し、「E列(追加距離)」、昇順で並び替えてください。

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◎ 高さの入力

• 「1 流れ計画」“in2”シートの‘地盤高’と‘計画水位高’及び‘護岸高’の始終点及び

変化点の高さを入力します。

• 堰を作る位置にその高さを‘堰高段差’に入力します。堰を作る位置が測点にない場合は、

空白行に‘測点’‘追加距離’(参照値ではなく数値)を入力して、対象行を「E列(追加

距離)」、昇順で並び替えてください。

• ‘水深変化点’は計画水位を元に、河床の高さを計算しています。始点及び水位変化点に数

値を入力すると、その測点以降の水深が入力値に設定されます。

• また‘前記号’を入力すると各測点名の頭に前記号が付加されます。

− 本来計画水位は、流量、河床勾配、粗度係数、幅員及び形状から計算されるもので、水

位が先に決定されるものではないのですが、このファイルでは、流れの計画水位を元に、

水深を設定して河床高を計算しています。よって厳密な水位を計画する場合は、水理計

算に基づいた水深の設定が必要になります。

◎ 縦断図の作成

• 縦断図を作成するには、「1 流れ計画」“to 縦断”シートの[縦断 Data へペースト]範囲

(着色帯部分)の対象行をコピーして、「A 設計 support|c 縦断計画」内の VW「2 流れ縦

断シート」の“流れ縦断 Data”ワークシート 3行目にペーストします。

• Ex シート2行目の各数値は VW“流れ縦断 Data”ワークシート1行目に対応し、 “園路縦

断 Data”ワークシート1行目の各数値は以下の内容を設定するものです。

• 1行A列 縦断図文字列最上段始点の高さ(1/1 スケール値)

• 1行B列 縦断図文字列タテ間隔(1/1 スケール値)

• 1行C列 文字列ヨコ間隔(1/1 スケール値)

• 1行J列 縦断図 DL 高さ(原点)

• 1行L列 縦断図の横/縦比率の(横方向の距離の倍率)

• 1行N列 縦断図横方向作図始点

• “園路縦断 Data”のデフォルトのスケールは 1/100(横/縦=0.5、単位=メートル)となっ

ています。描画スケールを変更する場合は“登録画面”コマンド、又は画面左下の登録画面

ポップアップメニュー から描画する縦断図のスケールを選択し、図面内左側中央「DL

=」文字右側の基準点を原点に指示「画面|原点指示…」します。

• “流れ縦断 Data”ワークシートを最前面にして“描画 com”パレット内の‘←流れ縦断’を

実行(ダブルクリック)して縦断図を描画させます。

• 描画後に縦横スケールの三角形を修正し、文字入力部分を精査して(文字の背景は「無し」

に設定)、文字の重なった部分(単距離が近い測点部分)をナッジ等で移動させます。

• 一枚の図面に何枚かの縦断図をレイアウトする場合は、リソースパレットでワークシートを

複製して、新たなワークシートを作成し、そのワークシートの1行M列の縦断図横方向作図

始点に開始位置を入力して、複数の縦断図を作成出来ます。この場合、 ‘DL’及び‘縦横

比率’は同じにします。

• 勾配の描画は、変化点の高さとその区間の勾配が配置されるので、文字方向(例えば、作図

させた縦文字の勾配を、一度に横文字にする場合は、その文字を選択して、メニューから「文

字|AG 文字基準点…」を実行し、基準点を中心に移動させ、データパレット内の角度を「0」

にすれば、文字の方向を一度に変えられます)や勾配表示マークを訂正、追加して、お好み

にレイアウトしてください。

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• 縦断図の内容を修正する場合は、新たなワークシートとレイヤーを作成(又はレイヤーのバ

ックアップを作成「option+編集|レイヤコピー」)して、元のレイヤーの縦断図を修正し

ます。

◎ カーブ要素の描画

• カーブ要素を描画するには、「1 流れ計画」“to 座標”シートの[曲線 Data へペースト]

範囲(着色帯部分)の対象行を VW「2 流れ縦断シート」の“曲線 Data”ワークシートにペース

トします。縦断 Data 同様に、Ex シート2行目の各数値は VW“曲線 Data”ワークシート1

行目に対応し、曲線要素描画の設定を示すものである。

− “曲線 Data”ワークシート1行目の各数値は以下の内容を設定している。1行A列 曲線表描画始点の高さ(1/1 スケール値)

1行B列 縦断図文字列タテ間隔(1/1 スケール値)

1行C列 曲線表横方向作図始点

1行D列 文字横間隔(1/1 スケール値)

1行E列 縦断図の縦横比率の(横=距離倍率)

• “曲線 Data”ワークシートへの入力が終わったら、シートを最前面にして“描画 com”内‘←

曲線値’を実行して曲線値を描画させます。

• 描画されたカーブ要素の文字列を適宜移動、拡大縮小(スケールテキスト)してレイアウト

を整えて下さい。

• 縦断図の内容を修正する場合は、“縦断 Data”ワークシートの数値を直接修正し、再描画

させても出来ますが、Ex のデータを修正して、再度“縦断 Data”ワークシートにペースと

する方が間違いがないと思います。

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河川縦断図を書くには・・・

河川縦断の作成は、「A 設計 support|c 縦断計画」内の「3 河川計画」Ex シートと、「4 河川

縦断シート」VW シートを使って、流れ縦断の作成と同様の操作を行います。

下記の主な相違点に注意して作成してください。

• 「3 河川計画」Ex シートの“in2”シートの入力項目が異なります。“在来|河床高”“在

来|右岸高”“在来|左岸高”“計画|高水位”“計画|河床高”には、各々の始終点及び

変化点の高さを入力します。

• “計画|滝段差”には滝部分の高水位の差を入力します。

• “計画|右護岸余裕高”“計画|左護岸余裕高”は、高水位からの護岸高を入力します。始

点及び変化点に数値を入力すると、その測点以降の護岸高が入力値に設定されます。

• “在来|左岸高”と“計画|左護岸余裕高”は、デフォルトで右岸の参照式(緑色文字)が

入力されています。右岸、左岸各々に高さを設定する場合は、左岸側にも数値を入力します。

• 「4 河川縦断シート」の “園路縦断 Data”ワークシート1行目の各数値は以下の内容を設定す

るものです。

• 1行A列 縦断図文字列最上段始点の高さ(1/1 スケール値)

• 1行B列 縦断図文字列タテ間隔(1/1 スケール値)

• 1行C列 文字列ヨコ間隔(1/1 スケール値)

• 1行E列 縦断図 DL 高さ(原点)

• 1行G列 縦断図の横/縦比率の(横方向の距離の倍率)

• 1行I列 縦断図横方向作図始点

 

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調整池の計算もやってしまおう

大規模な開発を行う場合、雨水の流出抑制に関して検討することが不可欠となっています。「 4雨水流出抑制」シートを使って、雨水流出抑制の計算を行い、調整池の規模を検証しましょう。

また雨水流出抑制に関しては、管轄する官庁の基準等を参照して計画する必要が有ります。

− 「4 雨水流出抑制」シートは、調整池の規模を検証するために作成したものです。この

シートを使って計算した内容と、専用のプログラムで計算させた内容を比較した場合、

厳密には数値が異なるものの、ほぼ同程度の計算結果となりました。よって調整池の規

模を計画する場合、多少余裕を見込んでいただければ計画の範囲内かなーと思っていま

す。

◎ 面積等の入力

• VW 計画平面上で任意にエリアを設定し、多角形を作成して各エリアの面積を計測していき

ます。リソースパレットを使って「AGcom」から“計測 com”パレットを取り込み(表示し)

ます。図面の単位を「メートル」に設定して、計測する多角形を選択した状態で“計測com”

パレット内の‘/面積 0’コマンドを実行(ダブルクリック)して、面積文字列を描画させ

る位置をクリックします(‘面積/0’コマンドは、小数点以下 1 桁、‘面積/00’コマンド

は、小数点以下 2桁、‘面積/000’コマンドは、小数点以下 3桁の面積を書き出します)

• 各エリアの面積を図面上に書き出したら、「A 設計 support|e 排水設備計画」内の「4 雨水

流出抑制」を開いて“in”シートに‘エリア名’と‘面積’を入力していきます。入力単位

は「ha」となっているので注意してください。

• ‘面積’を入力したら、種別の内容及び流出係数を確認して、各々のエリア内の ‘種別面

積’を入力します。種別面積もエリア面積同様に、図面上に各種別毎の多角形を作成し、個々

の面積を計測します。複数の多角形の合計面積を書き出す場合は、対象になる多角形をグル

ープ化して‘/面積 0’等のコマンドを実行すると、合計の面積が書き出されます。

• 種別の右端(太字)はベースとなる種別で、「エリア面積  – 入力した種別面積の合計」

が計算されます。

• 面積表上部の‘開発前の流出係数’を入力します。

• ‘調整池流入率’に各エリアから調整池へ流入する割合(調整池流入率=100% —直接放流

率)を入力します。

◎ 計算の条件を設定しましょう

• “in”シートの「許容放流量算定」表から算出条件を選択します。表の左側に「○」印が示

されている算出条件(複数の場合はその最小値)で計算された流量が許容放流量として計算

されます。

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− 下流河川の最狭搾部の流下能力から許容放流量を算定する場合は、「最狭搾部の河川の

流下能力」以降に、狭搾部の河川断面の諸形状及び粗度係数、(青色文字に)勾配を入

力します。

• 計画する‘計画規模’と、都市の‘降雨強度式’(必須)、流入時間とその距離及び高低差

等を(青色文字に)入力します。

◎  調整池、オリフィスを検討しましょう

• 上記の条件で合理式で計算される調整池の必要調整容量を試算します。「調整池の検討」以

下に計画する調整池の‘池面積’ ‘HWL面積’(HW時の池の面積)及び‘水深’を入力し、

□枠内の計算式を確認します。

− □枠内の右辺数値は必要調整容量を示し、左辺数値は以下に設定する調整池容量のボリ

ュームを示し、調整池の容量が足りない場合は計算式枠左に「×」が表示されます。こ

の場合調整池の‘面積’‘水深’等を修正して、枠内の計算式を成立させてください。

• オリフィスも同様に‘損失係数’‘オリフィス径’‘水深’等を入力して□枠内の計算式を

確認します。

− □枠内の左辺数値は許容放流量に対する最大オリフィス面積を示し、右辺数値は以下に

設定するオリフィスの面積を示しています。

− 計画したオリフィスが最大オリフィス面積を上回る場合は、計算式枠左に「×」が表示

されます。この場合、‘オリフィス径’‘水深’等修正して、枠内の計算式を成立させ

てください。

• 「数値法」を用いて検討する場合は、調整池の‘面積’‘水深’やオリフィスの‘オリフィ

ス径’‘水深’等を任意に設定して(□計算式枠左の「×」判定を無視して)、1~4 行目

の「数値法計算結果」の内容を確認します。「数値法計算結果」の下部に「×」が表示され

る場合は「放流量」が「許容放流量」を上まっています。この場合、設定した内容を修正し

て、「放流量」が「許容放流量」を下まわる様に修正してください。

• “1 計算”シートの‘タイトル’を入力して、「3 開発面積と流出係数」のオートフィルタ

で「1」を選択し、不要な行を折りたたみます。

• “1 計算”“2 数値表”“3 グラフ”の各々のシートをプリントして内容を確認してくださ

い。

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電気設備計画

電圧降下を計算しよう照明の配置が出来たら、電圧降下の計算をしてみましょう。

• 「A設計 support|f 電気設備計画」内の「電圧降下」を開いて、“in”シートを表示させ、

最初に受電方式を選定します。‘受電方式’に低圧で受電する場合は「1」高圧で受電する

場合は「2」を入力します。

• 次ぎに、配電する ‘供給電圧’(ボルト数)を入力します。‘受電方式’と‘供給電圧’

は、全ての路線に設定されます。

• 電圧降下を検討する路線毎(L1、L2・・・)に、設置する器具名を入力して、平面上で配電側

より最遠端へ向かって照明器具に記号を設定(A、B、C、D、E・・・)し、区間名(‘区間’

の入力は、2 行目以降は右側のみ)と延長(平面区間長に器具立ち上がり部分の長さを補正

した‘延長’)を入力していきます。

• 計画する器具の必要‘電流’を入力し、上部の「線種とケーブル」の表から‘線種’と‘ケー

ブル’の数値を選んで入力します(例えば、単層 3線で 5.5□の場合、‘線種’に 2.3  ‘ケ

ーブル’に 5.5 を入力します)。

• 入力した電線での電圧降下量が許容値以上の場合は、入力表の左側に「×」が表示されます。

この場合ケーブルの形状を修正して、電圧降下量が許容値以下となる(「×」が消える)よ

うに変更します。

• 入力が終わったら、一行目の‘タイトル’を入力して、 “電圧降下”シートを表示させ、

オートフィルタ を使って「1」を選択し、行を整理して出力します。

 

• 電線管を検討する場合は“電線管”シートを開き、「電線」の表の‘番号’に挿入する電線

の‘番号’を「電線・管リスト」から選んで入力し、その電線の挿入本数を‘本数’に入力

します。

• 異なる電線を同一管内に挿入する場合は、行を開けないで、電線の‘番号’を入力すると、

合計の‘必要断面’がその↓の行に計算されます。

• 電線管の判定は、「電線」の表の‘必要断面’に関して、同一行の「電線管」の表の‘番号’

を「電線・管リスト」から選んで入力します。

Page 25: AG File Tutorial-2 - aglds.com Tutorial-2.pdf · 2013-08-03 · 然ではあるが)Ex と比べるとかなり貧弱で、使いにくいものとなっています。 Ex は実務における必需ソフトで、数値の計算に関しては何でもこなすものの、計算結果

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• 電線管の断面積が‘必要断面積’を下回る場合は、「電線」表左外に「×」が表示されます。

この場合もっと大きな電線管を選択して下さい。

• “電圧降下”と“電線管”のシートは各々の計算に関連性はなく、独立しています。